ライター 渡辺 紀子
May 18, 2023 ライターP (ぴい) さんが選ぶ5月のお取り寄せ。
「山菜お重」と「明太子」旬を取り寄せて、贈る。手みやげ12か月。
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。

食欲そそる東西の名物。 食卓にあるだけで幸せに。
選と文/ P (ぴい)
「い〜ら〜かーのなぁみぃと……」という歌が好きだ。「いらか」の意味を知ったのは大人になってからだったけど。真っ青に抜けた空を見ていると、山形『出羽屋』に行ったことを思い出す。先代の時代と当代のシェフズテーブル。スタイルは対照的かもしれないが、山菜ときのこがピカイチであることは間違いない。「月山の山菜お重」は山形出身の友人が取り寄せてくれて、友人たちとプチ山菜祭りをしたりする。わっしょい。
三段重なのだが、一番下の「山菜のおひたしや和え物の詰合せ」が素晴らしく美しい。丹念に下ごしらえされた、うるい、しどけ、青こごみ、赤こごみ、みずなどを、だし醤油や胡麻だれでいただく。忘れられない味わいだ。
福岡の元気いっぱいの居酒屋『藁焼みかん』は、店主とスタッフ、客とのセッションがメチャクチャ楽しい。まずは、思わず舌なめずりしちゃう充実のメニューに目が釘付けとなり、ちょい甘の名物呉豆腐にうっとりするのだが、感動したのは自家製明太子の粒感だ。小さな粒が口の中でちゃんとプチプチはじける。聞けば、店主の奥様が店主考案のレシピで作っているとか。炊きたてご飯にのっけても、バターと一緒にパスタにしても、しらたきと炒め煮にしても、プチプチは変わらない。リピート必至である。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。
May 10, 2023 『赤福』の 白餅黑餅 手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「白餅、おいしっ」

新幹線で東京に帰るとき買うもの。名古屋なら餡麩三喜羅(あんぷさんきら)、京都なら丹波ばらずしと赤福餅。で、京都駅。さて赤福餅と思って見たら、何と見たことない一品が。いつもの白砂糖味の赤福餅ではなく、黒砂糖味で素朴な甘さの黑餅と、白小豆餡の品のいい白餅の2色がセット。いやぁ、おいしい。嬉しい限り。解説によれば、「黒は、生まれたての純朴なものの象徴。可能性を秘めています。白は、清らかで洗練されたものの象徴」とのこと。なるほど。さらに、包装紙は天地人を表し、「白餅の白は天(雲)、黑餅の黒は地(稲穂)、そして右肩にある赤福の赤いロゴが私たち人」とのこと。何か、ありがたみが増しております。今までは一度に1個しか食べてなかったのに、思わず、黒と白を一度に食べてしまう。赤福様、ますます太っちゃうではありませんか。お取り寄せも可(お取り寄せは5月下旬頃まで)。
「白餅黑餅」8個入り1,000円。
赤福
三重県伊勢市宇治中之切町26 ☎0596-22-7000(総合案内)
https://www.akafuku.co.jp/

写真・文/P(ぴい)
April 18, 2023 ライターP (ぴい) さんが選ぶ4月のお取り寄せ。
「鯛ごはん」と「カヌレ」旬を取り寄せて、贈る。手みやげ12か月。
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。

満開の桜の下で広げれば 気分ウキウキ間違いなし。
選と文/ P (ぴい)
春本番。入社やら入学やら異動やら、4月はめでたい月である。めでたいといえば鯛だろうってんで、『いったつみとらどう』のお祝いの鯛ごはんを。腕に覚えのある料理人が、炭火でふっくらと美しく焼き上げた丸ごとの鯛がドドンと入っている、いってみれば高級炊き込みご飯の素。鯛に加え、ミシュラン三つ星獲得の『神楽坂石かわ』のお出汁もお米も刻んだ生姜もついている。つまり、三つ星の味の片鱗をわが家でも味わえる。お取り寄せの醍醐味ってやつです。鯛めし王国・愛媛育ちの私が太鼓判を押します。といっても、何の効力もないけれど。てへっ。
大分・湯布院には、一度は訪れたい憧れの温泉宿がいくつもある。2019年にリニューアルオープンした『山荘わらび野』もそんな一軒だ。この旅館でウエルカムスイーツとして出されているのが、何とカヌレ。駅のすぐそばに、カヌレ専門店『カランドネル』も開いた。若女将のオリジナルレシピで1個ずつアカ(赤銅)の器に入れて丁寧に焼き上げている。定番はクラシックと日本茶とチョコレートとお米の4種。いちごやパイナップルなど期間限定のカヌレもある。ただのカヌレとは異なり、湯布院という旅情がオンされ、心に響く味わいになっている。まずはミックスでお取り寄せを。ボックスも堂々としていて、手みやげに最適だ。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。
April 12, 2023 『crèam fraise génoise』の はちみつフロランタン 手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「ショートケーキは次回ね」

小さな缶にぎっしり詰まったフロランタン。大きさもカリッと感も、甘さもちょうどいい塩梅。アーモンドの香ばしい香りと、ほんのり薫るイタリア産はちみつがマッチして、何枚も食べられそうな気がします。実はこちら、ホールショートケーキ専門店として人気を博している店。男前な女性シェフが愛情込めて作るショートケーキを手みやげにしたいところだけど、何日後かに会う方や、一人暮らしの友人には残念ながら不向き。その点、フロランタンなら安心です。小ぶりの缶といい、大仰にならず、ありがたい。地方出張の手みやげにも喜ばれそうです。
「はちみつフロランタン」(8枚)2,160円。
クレーム フレーズ ジェノワーズ
東京都中央区銀座3-12-17 ヒノトリビル1F ☎03-4500-7115
https://ginza-cfg.com/

写真・文/P(ぴい)
March 18, 2023 ライターP (ぴい) さんが選ぶ3月のお取り寄せ。
「ばらちらし」と「落雁」旬を取り寄せて、贈る。手みやげ12か月。
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。

春が来た、どこに来た? 山や里じゃなく、わが家に。
選と文/ P (ぴい)
春はあけぼの、といわれましても、曙に起きた試しがありません。でも、ウグイスがだんだんと歌がうまくなったり、草花が芽吹いたりと、毎年、春の訪れには楽しみがいっぱい。花を贈りたいと思うのも春気分の一つだ。
『和菓子悠』の花落雁「花暦」シリーズは月替わり。毎月のラインナップを見ると、この花はこの月だったかと発見がある。3月は桜、桃、山吹。食べるのがもったいないくらい、繊細で可憐。しばらく器に並べて飾っておきたい。と言いつつ口に含むと、ほろほろと崩れてすっと溶ける。ちょっとした手みやげに最適だ。ちなみに1月は水仙、福寿草、胡蝶蘭(紅白)、梅(紅白)、椿(紅白)と多彩である。
イノベーティブ・ジャパニーズと呼ばれ、世界のグルマンが訪れる未来志向のレストラン『CAINOYA』。鹿児島から京都へと拠点を移し、さらにグレードアップした花ちらしには、エディブルフラワーやマイクロハーブがちりばめられ、蓋を開けると、部屋全体に春が来たように感じる。米は『八代目儀兵衛』の特別ブレンド米。ドライトマトを煮出したエキスで炊き上げる。具材は、ヴィードプロ(減圧調理器)で、まぐろ、えび、いか、こはだ、さばなどのネタにお出汁やブロード、ヴィネガーを浸透させたもの。世界を視野に入れたちらしである。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。
March 08, 2023 『ふるや古賀音庵』の 古賀音だんご黒胡麻和三盆 手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「今日中に食べてね」

蓋を開けるときに要注意。そっと開けても油断すると胡麻が散らばる。箱全体に黒胡麻と和三盆が目一杯ふわっふわにかかっているので、お団子の姿が見えないのが楽しいところ。串の端を“発掘”して、上や周囲の胡麻を落とさないようそっと持ち上げ、こぼさぬようにパクッ。つきたてのもっちもちのお団子と、和三盆の上品な甘みと胡麻の香ばしさが相まって、思わずニンマリしてしまう。これ、1日しかもたないため、手みやげにしにくいかもだが、その日のうちにお届けできるならぜひ。
「古賀音だんご黒胡麻和三盆」(5本)1,080円。
※基本5本入りの展開ですが、一部店舗では3本入りの販売もあり。
ふるや古賀音庵 幡ヶ谷本店
東京都渋谷区幡ヶ谷3-2-4☎03-3378-3003
HP
*エキュート品川店、そごう横浜店などでも入手可能。

写真・文/P(ぴい)
February 18, 2023 ライターP (ぴい) さんが選ぶ2月のお取り寄せ。
「オムライス」と「豆水とうふセット」旬を取り寄せて、贈る。手みやげ12か月。
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。

寒い日にいただくと、 心からほんわか温まります。
選と文/ P (ぴい)
おばけの季節である。花街のハロウィーン的な催しだが、芸妓さんたちが男装したり仮装したりしてお座敷が華やぐ。節分の楽しみ方はいろいろだ。 節を分ける頃の寒い日には、おなかの中から温まる鍋が嬉しい。ご年配の方にも子どもにも、体を絞っているあの方にも喜ばれるのが豆腐のお鍋だ。『とうふ屋うかい』の鍋は、豆乳をお出汁で割った豆水(これが、ものすご〜く滑らか)で、濃厚な豆腐を温めていただくものだ。つるりんと口の中に入ったお豆腐は、まるで大豆爆弾のように香りと甘味がはじける。鍋を火にかけたら、温まるまでの間、一緒に届く吟醸とうふと生湯葉をつまみつつ、熱燗で一杯だね。
日本人なら誰もが、メニューの中に必ず一つは好きなものがあるに違いない洋食。子どもの頃はご飯の上に一口カツがのっていてデミグラスソースがかかったカツライ(と呼んでいた)が大定番だった。私はこのカツライかオムライスかで悩むのが常だった。その洋食屋さんは今はもうない。
明治期に東京で創業し、現在は三重県津市に本店を置く『東洋軒』は、懐かしい洋食の面影を残す名店だ。しかもオムライスはじめ、多彩な洋食がお取り寄せ可能。オムライスにはきのこソースもあるが、ここはやっぱり万人好みのデミ&ケチャップソースかな。贅沢蟹ドリアも魅力的。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。
February 08, 2023 『CONTE』のクッキー3種手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「気持ちがふっと緩みます」

沖縄・那覇の『CONTE』は、素敵なご夫婦が営むおしゃれなレストラン&カフェ。ランチもおいしいし、コーヒーもおいしい。雰囲気はいいし、時折開かれるライブやイベント、ポップアップショップは楽しいし、言うことなし。沖縄に行ったら必ず立ち寄りたい1軒だ。で、ちょこっと寄って、ちょこっと買ったのがこの厚焼きクッキー。カレンツとナッツ、チョコレートとオレンジ、イチジクとカシューナッツの3種類。素朴でほろほろ。『CONTE』の五十嵐亮さんの淹れる珈琲にぴったりのお味だ。ホテルの部屋で、おしゃべりしながら食べるのにもいい。オンラインでは、BEBICHINさんの絵が素敵なオリジナルのクッキー缶とCONTEの珈琲豆セットも。
CONTE
沖縄県那覇市首里赤田町1-17 ☎098-943-6239
HP

写真・文/P(ぴい)
January 18, 2023 ライターP (ぴい) さんが選ぶ1月のお取り寄せ。
「ガレット・デ・ロワ」と「寒氷」旬を取り寄せて、贈る。手みやげ12か月。
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。

新年おめでとうな雰囲気の フランスと金沢の〝お甘〞。
選と文/ P (ぴい)
フランス、ヴァンヴの蚤の市は、雑貨好きのパラダイスだ。大皿にガサッと山積みされた小さな陶器の人形群は、よく見ると、使い古されたフェーヴの山だった。フェーヴは新年のお楽しみ、エピファニー(公現祭)を祝福するお菓子、ガレット・デ・ロワに入っているものだ。フランスの子どもたちのコレクターズアイテムでもある。当たった人はその一年、幸せに過ごせるという。長野『ル シエル ブルー』のガレット・デ・ロワは、味はもちろん、しっかり焼き込んだパイ生地のレイエ(流線模様)が美しい。オリジナルのフェーヴ(数量限定)がこれまた可憐で、店主のガレット愛をひしと感じる。
金沢にはお正月に「辻占」というフォーチュンクッキーのような縁起菓子があるのだが、私は「きてほしい」とか「ぬしははなれん」とか、ちょっと意味深な辻占が好きだ。金沢といえば、お茶事に使われる和菓子の名店『𠮷はし』が有名だが、完全予約制で孤高の地位を守っている。もちろん、お取り寄せは難しい。ところが最近、3代目のご兄弟が『豆半』という社内起業というのか店内起業というのかを始められて、予約なしでも購入できるセンスのいいプチプラな和スイーツを発表されている。なかでも、リスの絵が愛らしい袋入りのクルミのお菓子凸凸と、やさしい色合いの寒氷は双璧。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。
January 11, 2023 『月乃舎』の わらび餅 手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「飲めちゃう!? かも」

デパートのポップアップショップで見つけたと、なぜか甘いものが苦手な友人からいただいたのがこちら。小さな箱に4個入っているんだけど、もうトロン、ふるふるで、そのまま持ち上げられない。下に敷いてあるシートの端を持って、そっと器に取り出して、添えられているきなこをたっぷりふりかける。溶けるような柔らかさの本わらび粉の生地、とろとろのこしあん。これ、飲めるんじやないか。おいしくておいしくて、目下、わらび餅の沼にすっかりハマっています。
月乃舎
三重県員弁郡東員町笹尾東3-2-3☎0594-76-5925
9:00〜18:00 月曜休
HP
*電話でお願いするのが確実

写真・文/P(ぴい)
December 28, 2022 『博多水炊き専門 橙』の鶏の水炊き
冬の手みやげにも、おもてなしの日にもきっと役立つ、
手軽でおいしい鍋セットのお取り寄せ。その3
発売中の本誌『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集の、ライターP(ぴい)さんの選ぶ「手みやげのお取り寄せ」から、寒い時季の食卓にあるとうれしい、3つの鍋をピックアップ。ここでは、『博多水炊き専門 橙』の鶏の水炊きを紹介します。
『博多水炊き専門 橙』の鶏の水炊き
隣接する焼き鳥屋『焼とり 鳥次』が手がける水炊き専門店。食鳥処理の免許を持つ職人が一羽丸ごと捌き、新鮮で最もおいしい状態で提供される。お取り寄せのセットには骨なしもある が、本場の味を求めるならやはり骨付き。冷凍便で届くので、自然解凍してから調理をスタート。本格派水炊きセット骨付き(2~3人分/スープ600mℓ 2袋、骨付き鶏肉400g、ミンチ200g、橙ポン酢160mℓ、鶏油、塩)¥4,580。▷ 注文はオンラインショップから。https://hakatadaidai.shop-pro.jp
ライターPさんの、溢れる“手みやげのお取り寄せ愛”は、発売中の&Premium『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集にてご紹介しています。
Illustlation : Mame Ikeda text : Yukiko Daigo
December 27, 2022 『とうふ屋うかい』の豆腐鍋
冬の手みやげにも、おもてなしの日にもきっと役立つ、
手軽でおいしい鍋セットのお取り寄せ。その2
発売中の本誌『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集の、ライターP(ぴい)さんの選ぶ「手みやげのお取り寄せ」から、寒い時季の食卓にあるとうれしい、3つの鍋をピックアップ。ここでは、『とうふ屋うかい』の豆腐鍋を紹介します。
『とうふ屋うかい』の豆腐鍋
四季を感じる広大な日本庭園に数寄屋造りの部屋。家族の記念日や大切な会食にも選ばれる東京・芝の豆腐会席の名店。こちらの鍋セットでは、大豆の甘味が際立つ「吟醸とうふ」「生湯葉」、同店の名物鍋である「豆水とうふ」が味わえる。天然塩 と醤油もセットに。賞味期限は冷蔵保存で2日。受注生産となり、着日指定は注文日より7日以降2週間の間で月・火曜を除いた日の指定が可能。豆水とうふセット(2人前)¥5,800。▷ 注文はオンラインショップから。https://ukai-online.com
ライターPさんの、溢れる“手みやげのお取り寄せ愛”は、発売中の&Premium『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集にてご紹介しています。
Illustlation : Mame Ikeda text : Yukiko Daigo
December 26, 2022 『チニャーレ』の鍋セットいろいろ
冬の手みやげにも、おもてなしの日にもきっと役立つ、
手軽でおいしい鍋セットのお取り寄せ。その1
発売中の本誌『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集の、ライターP(ぴい)さんの選ぶ「手みやげのお取り寄せ」から、寒い時季の食卓にあるとうれしい、3つの鍋をピックアップ。ここでは、『チニャーレ』の鍋セットいろいろを紹介します。
『チニャーレ』の鍋セットいろいろ
東京・学芸大学に誕生し、またたく間に予約困難店となったイタリアンの名店。東森俊二シェフが「休日に楽しんでいる」鍋料理をバージョンアップしたセットが数種類、メニューも様々に不定期で販売されている。冷蔵便で発送され、賞味期限は到着日の翌日。イラストは汲み湯葉と京鴨つみれの白湯鍋。鴨をミンチにして叩いた軟骨と山芋を入れた、食感も楽しいつみれ が主役。〆には平打ち麺を。3~4人分¥15,660。▷ 注文はオンラインショップから。https://cignale.shop-pro.jp
ライターPさんの、溢れる“手みやげのお取り寄せ愛”は、発売中の&Premium『真似をしたくなる、お取り寄せ』特集にてご紹介しています。
Illustlation : Mame Ikeda text : Yukiko Daigo
December 14, 2022 『シヅカ洋菓子店』のNo.50 Natural sweets box for Winter 手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「心が洗われるようなお菓子です」

ハニーマドレーヌ、チョコレートオレンジパウンド、ミルクチョコレートサンド、ピスタチオサンド、フランボワーズジャムサンドと綺羅星のような5種が入ったボックス。どれもこれもおいしそうで、何から食べようか迷うこと必至。
『シヅカ洋菓子店』のシヅカは「自然を束ねる」の意。自然で環境への負荷が小さい食材ばかりを用い、余計なものを加えず、丁寧に作った引き算のお菓子です。素朴でシンプル。食材のよさがストレートに伝わります。自然を合わせたお菓子だから、「自合わせのお菓子」と呼んでいるそう。その名の通り、幸せなあったかい気分に浸れます。
シヅカ洋菓子店 自然菓子研究所
東京都港区三田5-4-10 ☎︎03-6381-7770 11:00~18:00 火休
HP

写真・文/P(ぴい)
November 09, 2022 『PADDLERS COFFEE』のエスプレッソシロップ手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「深い香りとコクにうっとりしますよ」

お風呂上がりに、左手を腰に当ててごくごく飲むもの。あなたはパンピー派でしたか? それともコーヒー牛乳派? コーヒー牛乳派にぜひとも差し上げたいのが、このシロップ。ミルクと合わせるだけで、あーら不思議、とっても香り高い、コーヒー牛乳という名の甘い本格ミルクコーヒーができ上がります。日本で唯一、アメリカ・ポートランド発祥の『スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ』のコーヒー豆を扱う『バドラーズコーヒー』ならではの特別なシロップです。冷たくしてもホットにしても♡ お求めは姉妹店、東京・中野の『LOU』でも。
写真・文/P(ぴい)
October 12, 2022 『Equal』のメープルパウンドケーキ手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「しっとり上品です」

東京・代々木八幡の『PATH』のシェフ・パティシエの後藤裕一さんが、渋谷区西原に開いたのが『Equal』。ちゃんと調べてから行けばいいのに、ふっと思いついて行くといつも休み。縁がないのかと思っていたら、最近よく行けるようになった(単純に調べてから行くようにしたから。てへっ)。チーズケーキ、シュークリーム、プリンと何を食べてもおいしい。味が強くなくて、すーっと消える。こちらのパウンドケーキはメープルシロップとメープルシュガーたっぷりで香りもいい。クルミとアーモンドの風味もいい。何より上品。ふわっ、しっとり。どなたに差し上げても喜んでいただけるはず。大きさもお値段も手頃です。
東京都渋谷区西原2-26-16 ☎03-6407-0885 10:00~17:00(売り切れ次第終了) 月火休(*必ずSNSで確認を)
オンラインショップあり。

写真・文/P(ぴい)
September 14, 2022 『ダンディゾン』のサマーモザイック手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「いろんな味が弾けるよ」

東京・吉祥寺のおしゃれなパン屋さん『ダンディゾン』は、トントンと階段を降りるときからドキドキする。今日は何にしようかなぁ。迷うだろうなぁ、と。ずらりと並ぶパンを見ているだけで、シアワセになる、この店。スイーツがまた、大人。「サマーモザイック」はその名の通り、夏のお菓子。冷蔵庫で冷たく冷やしていただくのだが、ナッツやドライフルーツがこぼれんばかりにぎゅぎゅっと詰まった、それはそれは満足度の高いスイーツだ。いろんな食感が口の中で弾けて忙しい(笑)。おいしい和紅茶といかが? ※サマーモザイックは9月第3週目までの販売です。その後は、サマーモザイックと同じく、オーガニックなドライフルーツとナッツいっぱいのモザイックミュレをお楽しみください。
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 B1F
オンラインショップあり。

写真・文/P(ぴい)
August 10, 2022 『こんにゃく寿司とかき氷 KON』のこんにゃく寿司手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「小腹が空いたときに」

ノスタルジックな幡ヶ谷の商店街の一角にある住宅を、昔の姿を留めながら改装。どこか懐かしい雰囲気の"家"が、刺繍家の小林モー子さんが開いた『KON』だ。かき氷とお寿司という組み合わせが楽しい。お寿司はテイクアウトだけも可。テイクアウトもなるべく予約を。
ふっくらと煮含めた、熊本名産の南関揚げで酢飯を巻いた南関いなりと、お揚げの代わりに、熊本産の醤油やきび砂糖で煮たこんにゃくで酢飯を包んだこんにゃく寿司のセット。一口サイズで虫養いにぴったり。
東京都渋谷区西原1丁目14-13 11:00〜18:00(イートイン17:30LO) 火水休
詳細は HPにて。woltでデリバリー対応可能な場合もあり。

写真・文/P(ぴい)
July 13, 2022 『豆半』の凸凸手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「ほろり、甘〜い」

金沢きっての和菓子店『吉はし』。お茶席の注文菓子が中心で、数日前までに予約が必要。なかなかにハードルが高い店だ。それが店頭で気軽に買えるフルーツ大福やどらやきなどの別ブランド『豆半』を立ち上げ、吉はしの店内で購入できる。少し日もちのするものは取り寄せも可能だ。凸凸(とつとつ)はクルミ菓子。香りよく煎ったクルミに奄美大島産黒糖を絡め、抹茶やきな粉などをまぶしたものだ。ポイッと口に放り込むタイプだが、何ともまぁ、お品がよくて感動するはず。
石川県金沢市東山2-2-2 9:30~17:30 不定休 ☎076-252-2634

写真・文/P(ぴい)
June 08, 2022 『プティリエ』のメレンゲ手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「乙女ゴコロ満載です」

カリッと焼かれたメレンゲが大好きだ。口の中でさくっとしてたかと思うと、すっと消える。そのはかなさがいいんだ。昔ながらの大きなメレンゲも大好きだけど、ポイッと口に入るかわいいメレンゲを見つけた。ストロベリー、カシス、グレープ、レモン、マスカット風味のアソートで、ほんのり淡い色なのがいいなと思って。
お疲れ気味の友達に、ホッとひと息ついて欲しくて届けることに。少女の頃に戻れる気がしますよ。
写真・文/P(ぴい)
May 18, 2022 「京都 李清さんのキムチ」@『zero waste kyoto』手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「きっと、元気が出るよ」

京都で撮影の合間に立ち寄ったセレクトショップ『Zero Waste Kyoto』で、健康的すぎるランチを食べたあと、ふとウインドーを見たら、何と、あのおしゃれ韓国カフェ『李青』のキムチがあるではないか。『李青』では売ってないものだ。はやる気持ちを抑えつつ、「あのあの、キムチください」。地元のオーガニックの白菜で作った無添加キムチだという。りんごやじゃこのだし、溶いた米粉が加わり、塩分控えめ。辛すぎず、やさしい味わい。ご飯の友にもいいが、おつまみにもサイコーだ。
京都市中京区久遠院前町673-1
☎075-366-4134 10:00〜19:00(土日21:00) 月曜休
地方発送可。

写真・文/P(ぴい)
April 20, 2022 『菓子工房 ルスルス』の 鳥のかたちクッキー手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「かじるのがかわいそうかも」

かつて、なかなか手に入らなかった『ルスルス』のクッキーが『松屋銀座』でパッと買える。時間がないときの手みやげにはうってつけだ。かわいいもの好きのあの人なら、きっと喜んでくれる。〝鳥のかたち〞もいいし、★の形の〝夜空缶〞もいい。アイシングはレモン味。決して、媚びるような味じゃないところが好きだ。素朴で昔ながらのクッキーという感じである。
形の愛らしさは鳥も★もパーフェクト。缶の大きさも小ぶりで、仰々しくないところも優秀。重宝している。
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 B1
ECもあり。

写真・文/P(ぴい)
※この記事は、No. 100 2022年5月号「&Food」に掲載されたものです。
March 16, 2022 『塩瀬総本家』の 都鳥手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「疲れたときに一口どうぞ」

ぽいっと口に放り込むには、お品がよろしすぎる。上等のお茶と一緒に、お行儀よく味わいたい和三盆糖。古今和歌集に収められた在原業平の歌、「名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」から題をとったものだ。隅田川の流れと、そこに戯れる水鳥をあしらったという。この都鳥のかわいいことね。食べちゃうのがかわいそうな気がしてきて、つい、水の流れから攻めてしまう。口の中ですーっと溶けて甘味がふわっと広がって、すっと消える。そのはかなさが魅力だ。
東京都中央区明石町7-14
☎03-6264-2550
ECあり。

写真・文/P(ぴい)
※この記事は、No. 100 2022年4月号「&Food」に掲載されたものです。
February 16, 2022 『ピエトロ・ロマネンゴ』の ミント フォンダン手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「大人のあなたに」

こちらのミント、ちょっと強めだけど、とってもお品がよろしい。口に入れると、ほわんと溶けていく。スカッと爽やかというより、スーッと空中に浮いて、別世界へと誘ってくれる感じなのだ。イタリアはリグーリア州ジェノヴァで1780年創業の老舗砂糖菓子専門店のものだが、大きなガラス瓶の中から、おばあちゃんが取り出して「はい」と渡してくれたみたいな、レトロな包装紙が素敵。さらに、包み方もホント素敵。君島さんの「紙通信」に紹介したいくらいだ。
東京都大田区上池台4-25-20
☎070-1276-8522
ECあり。

写真・文/P(ぴい)
※この記事は、No. 99 2022年3月号「&Food」に掲載されたものです。
January 19, 2022 『井の一』の 切りもち手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「ポリポリどうぞ」

切りもち、という名の通り、平らにのばした餅を細かく切って、シンプルに煎ったものだ。味はない。子どもの頃、朝、叔母が炭火のそばでゆっくり煎ってくれたものとそっくりだ。わが家では「おかき」と呼んでいたが、これをお茶碗に入れ、お砂糖を加えて熱湯かお茶をかけたものをよく食べていた。兄弟それぞれ好みがあって、私はカリカリより、しばら〜くおいて、ふにゃふにゃになったのが好きだった。この切りもちを見つけたとき、その朝食風景が浮かんだ。妹にあげよう。
大阪市西成区天下茶屋1-27-7
☎06-6661-5371
デパートやオンラインでも購入可。

写真・文/P(ぴい)
※この記事は、No. 98 2022年2月号「&Food」に掲載されたものです。
December 15, 2021 『アヴランシュ ゲネー』の サブレ2種手みやげのネタ帖
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴぃ)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「この間、ありがとね」

こちらのちょっと難しい店名、ノルマンディーの地名とフランス修業時の最初の師匠の名を合体したものとか。手の込んだかわいいケーキにうっとりしながら、明日の"ちょこっと手みやげ"に使えそうなクッキーを探す。ワイン好きの友人に、塩味とカレー風味のクッキーを選んだが、割合甘め。カレー風味のほうは蓋を開けた途端に、ふわっとカレーの香り。紅茶にもワインにも、強いお酒にもいけそう。ごつっと素朴な形と、巧みなハーブ使いがいい。
東京都文京区本郷4−17−6−1F
☎03−6883−6619
オンラインショップもあるが、この2点は販売なし。

写真・文/P(ぴい)
※この記事は、No. 97 2022年1月号「&Food」に掲載されたものです。
ライター 渡辺 紀子

皆からの呼び名は、P(ぴい)。「食べるものなら、おいしくてもおいしくなくても愛おしい」を口上に、『&Premium』創刊時から食の連載「&food」を担当。