FOOD 食の楽しみ。

クミンをきかせたタレが主役。アンティークバイヤー・恩田ルーシーさんが教えてくれた、中華和え麺のレシピ。June 01, 2026

少ない材料で手早く作れる、時間はかかるけれどシンプルな手順で仕上がる。&Premium127号(2024年5月20日発売号)「すぐ作りたくなる、手料理のアイデア」では、家庭料理ならではの気楽さとアイデアが詰まった、料理上手たちのひと皿を集めました。ここでは、アンティークバイヤー・恩田ルーシーさんが教えてくれた、ハーブ香るレモンとクミンの中華和え麺のレシピを紹介します。

クミンをきかせ、カリカリ肉を漬け込んだたれが主役。

イギリスのアンティークの器の青い絵と金継ぎの金も料理の華やかさを盛り上げる。
イギリスのアンティークの器の青い絵と金継ぎの金も料理の華やかさを盛り上げる。

 調理が始まる前、材料を並べ準備している段階で、ごま油と醤油を合わせた中華風の香りに紛れ、クミンの香りが鼻をくすぐる。かすかであってもその複雑さは胃袋をつかんで離さず、出来上がりが楽しみでたまらない。

 本業とは別にアロマセラピストの資格を持つ恩田ルーシーさんにとって、スパイスやハーブを使って料理をするのは「瞑想に似ている」という。
 「料理をしている間、香りを吸い込もうと、自然と呼吸が深くなるんです。クミンは、食欲と想像力を掻き立ててくれる、大好きな香り。クミンシードをすり鉢ですっているそばから、心も体もリラックスできます」

 カラフルな野菜と肉がたっぷりと、麺を覆うようにのせられているが、先に春菊、パクチー以外の野菜と肉をクミンを混ぜ合わせたたれに漬け込んで、味と香りを「しみしみに」するのだという。「このレシピの主役はたれ。ハーブやスパイスの香りをまとったたれをよく作るんです。使うと食材に特別感が出るし、見て、味わって、幸せな気持ちになれるんです」

 「手料理はラブレター。机に向かい筆を執るのと同じ」と恩田さん。自身の体調や好み、大切な人への思いを香りにこめ、黙々と手を動かしていた。

Recipe
ハーブ香るレモンとクミンの中華和え麺

野菜は好みでいいが、彩りのきれいなものを選ぶと華やかに。「ジューシーなものを多めにすると、漬け込むたれの味が多層になります」
野菜は好みでいいが、彩りのきれいなものを選ぶと華やかに。「ジューシーなものを多めにすると、漬け込むたれの味が多層になります」
クミンシードをその場ですると香りがよく立つ。もちろんはじめからパウダーを使用してもOK。
クミンシードをその場ですると香りがよく立つ。もちろんはじめからパウダーを使用してもOK。
豚肉は表面が焦げつくくらいによく焼いてカリカリにする。ほのかな苦味もまた旨味。
豚肉は表面が焦げつくくらいによく焼いてカリカリにする。ほのかな苦味もまた旨味。
「中華風な味つけが好きなのは母譲り。これはアメリカに留学時代、母から送られてきたワンタンのレシピ」
「中華風な味つけが好きなのは母譲り。これはアメリカに留学時代、母から送られてきたワンタンのレシピ」
    材料(2人分)
    中華麺…2玉
    豚肉…200g
    春菊、パクチー…各数本
    レモンスライス…数枚
    紫ラディッシュ…好みで1個
    フルーツトマト、ミニトマト…各数個
    ごま油、塩、胡椒…各適量

    [たれ]
    A:水…100mℓ
     砂糖…大さじ2
     レモン汁…大さじ2
     りんご酢…大さじ3
     醤油…大さじ3
     ごま油…大さじ2
     刻み生姜(チューブでもよい)…小さじ2
     クミンシード…小さじ1/3

    クミンシードをすり鉢ですっておく。Aをすべて混ぜ合わせ、たれを作る。春菊、パクチー以外の野菜とレモンを刻み、しばらくたれに漬けておく。春菊とパクチーをぶつ切りにする。フライパンにごま油をひき、塩と胡椒で豚肉を炒め、焦げつかせる。焼いた豚肉をたれに漬ける。麺を茹で、茹で上がったら湯をきり、皿に盛る。たれに漬けた野菜と肉をたれごと麺の上にのせる。その上に春菊とパクチーを多めに盛ったら、出来上がり。
ハーブ香るレモンとクミンの中華和え麺

恩田ルーシーアンティークバイヤー

神奈川県葉山町を拠点に英国アンティークの器や雑貨を販売する『Say it with Lucy’s』主宰。春から湘南ビーチFM局でラジオ番組がスタート。

photo : Eriko Nemoto edit & text : Marika Nakashima

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 151仕事と生き方。2026.05.20 — 980円