BOOK 本と言葉。
30代のときに、私の生き方を変えた本。『古くてあたらしい仕事』/青森・十和田『TSUNDOKU BOOKS』 が届けるベターライフブックス。July 16, 2026
This Week Theme30代のときに、私の生き方を変えた本。
Book of the Week『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎 著(新潮社)

この本を読んで本屋になりました、と言うと少し大げさかもしれませんが、そのくらい背中を押された一冊です。特に「大きな声、小さな声」まで続く本文の流れ、そして「好きな本から学ぶ」の冒頭の一文が、わたしの頭をパカーンと開きました。この本を手に取った35歳のわたしはズバリ、相当悩んでいました。本づくりは好きだけれど、スピードを上げ続ける社会や出版の構造に、いつまで私はついていけるのだろう。本を作っても、それを届ける本屋は減っていく。ならば、私が本屋をやってみることはできないものか。季節を感じながら、活きのいい本を店先に並べる。100人中100人に届かなくても、目の前のお客さんに信頼してもらえるような、八百屋や魚屋のような本屋。「結局、自分がこれまでやってきた仕事の延長線上にしか、あたらしい仕事はないのだ、と思う」 これが、編集者として働いてきた先の未来に、本屋という選択肢があるのだと気づかせてくれた言葉です。
edit:Seika Yajima
BOOKSHOP TSUNDOKU BOOKS

2024年5月1日、編集者の長嶺李砂が青森県十和田市の商店街にオープンした新刊書店。店名には「積読(つんどく)こそ、愛せよ」という想いが込められている。編集者としての仕事を並行しながら本屋を営む。店主が「読んでよかった本」と「これから読みたい本」を扱う。季節や時事にあわせ、雑誌を編集するように書棚を組んでいる。本屋の2階は『TINY HOTEL COZY』という名の宿泊施設に。
住所:青森県十和田市稲生町14-52営業時間:15:00〜21:00定休日:毎月16日から月末。
































