BOOK 本と言葉。
20代のときに、私の生き方を変えた本。『伝統(ベーシック)こそ新しい オーボンヴュータンのパティシエ魂』/青森・十和田『TSUNDOKU BOOKS』 が届けるベターライフブックス。July 09, 2026
This Week Theme20代のときに、私の生き方を変えた本。
Book of the Week『伝統(ベーシック)こそ新しい オーボンヴュータンのパティシエ魂』河田勝彦 著(朝日新聞出版)

20代のときは、ほとんど読書をしていませんでした。特に前半は、パティシエになりたくて上京し、始発から終電まで働く日々。たまの休みも菓子店をめぐる中、ケーキの雑誌やレシピ、パティシエの本だけは手にとっていたことを思い出します。当時の私が大きなパンチをくらった一冊が、洋菓子界の第一人者・河田勝彦さんの自伝です。フランスでの修行やご自身のお店『オーボンビュータン』の話。目指す場所の厳しさに嫌でも向き合わされる内容でしたが、そこには自らの手で道を切り拓いてきた人にしか紡げない言葉が詰まっていました。あのころ、「伝統こそ新しい」という言葉の意味や、研鑽を積むとはどういうことかをよく考えていました。そのときに身についた感覚は、職業の形を変えた今でも、働く上での確かな背骨となっています。
edit:Seika Yajima
BOOKSHOP TSUNDOKU BOOKS

2024年5月1日、編集者の長嶺李砂が青森県十和田市の商店街にオープンした新刊書店。店名には「積読(つんどく)こそ、愛せよ」という想いが込められている。編集者としての仕事を並行しながら本屋を営む。店主が「読んでよかった本」と「これから読みたい本」を扱う。季節や時事にあわせ、雑誌を編集するように書棚を組んでいる。本屋の2階は『TINY HOTEL COZY』という名の宿泊施設に。
住所:青森県十和田市稲生町14-52営業時間:15:00〜21:00定休日:毎月16日から月末。






























