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額賀雅子さんの「汁なしサラダうどん」みんなのレシピ03Tasty Homemade Recipes 03 / August 05, 2021

料理上手たちを訪ね、ふだんの暮らしの中でよく作っている“手間をかけずに”ちょっとしたアイデアで美味しくできる手料理を教えてもらった本誌93号の特集「さっと作れる、あの人の手料理」。巻頭企画「今日作りたくなる、みんなのアイデア集」から、主婦の額賀雅子さんの「汁なしサラダうどん」のレシピをご紹介します。

卵はなしでも、温泉卵や半熟卵でも、全卵 を入れてもいい。「器の底に残ったタレと 卵が妙に旨いんですよ」と章夫さん。
卵はなしでも、温泉卵や半熟卵でも、全卵 を入れてもいい。「器の底に残ったタレと 卵が妙に旨いんですよ」と章夫さん。

たっぷりの野菜に油揚げとゴマと豆腐をのせて。

 シェフや料理家など食のプロにファンが多いことでも知られている陶芸家の額賀章夫さん。その創作活動を支え、時に使い手としての視点をもって助言してきたのが、妻の雅子さんだ。多忙な日々のなかで3人の子を育てあげ、現在は夫と義母と暮らす雅子さんが大切にしているのが、 毎日の食事による健康管理。

「大皿で出して各自が取り分けるよ うにすると、好きなものばかり食べ てしまうでしょう。量も栄養も偏ってしまうから、うちでは1人1皿ずつ盛り付けるんです。高齢の義母のために、そして自分たちの血糖値のためにも、消化によくて、タンパク質と野菜がたっぷり摂れるような料理を心がけています」

 最近気に入ってよく作るというサラダうどんは、娘がコンビニで買ってきたメニューにヒントを得たものだとか。

「それまでうどんと言えば おつゆで食べるものだと思っていた から、サラダをのせるなんてびっく りで(笑)」。簡単なタレで和えるだ けだが、食べ応えもあり、栄養バランスもよい。今では額賀家で欠かせない定番メニューとなった。

「いつもは豆腐と生野菜、だし醤油でさっと煮たキノコ類をのせることが多いかな。絶対に欠かせないのはゴマ。コクが出ておすすめです」

HOW TO COOK

材料(2人分)
うどん(生麺)... 2 玉 水菜(ざく切り)...1/2束 ニンジン(千切り)...1/2本 赤玉ネギ...1/2個 油揚げ... 2 枚 豆腐... 1 丁 卵黄... 2 個分 炒りゴマ(する)...適量 ごま油...適量
〈タレ〉だし醤油(または醤油とみりんを好みで合わせてひと煮立ちさせたもの)...大さじ 2 水...大さじ 2 ごま油...大さじ 1

赤玉ネギは繊維を断つように薄切りにし、水にさらしてから水気をきる。野菜類を混ぜ合わせておく。油揚げは細切りにしてフライパンに入れ、カリカリになるまで弱火で炒める。豆腐は食べやすい大きさに切り、ごま油を熱したフライパンに入れ、中まで温まり、表面に焼き色がつくまで焼く。うどんを茹でてざるにあげ、器に盛る。うどんの上に豆腐、野菜、油揚げをのせて、混ぜ合わせたタレをかける。ゴマをたっぷりかけ、中央に卵黄をのせる。

カリカリに炒めた油揚げが食感のアクセントに。
カリカリに炒めた油揚げが食感のアクセントに。
豆腐は木綿でも絹でも。
豆腐は木綿でも絹でも。
蒸し鶏やレタス、おろし大根、納豆、天ぷらなど、その日の気分で好きなものをのせる。タ レは〈やいづ善八〉のだし醤油に水とごま油を合わせるだけ。ポン酢や麺つゆでもいい。
蒸し鶏やレタス、おろし大根、納豆、天ぷらなど、その日の気分で好きなものをのせる。タ レは〈やいづ善八〉のだし醤油に水とごま油を合わせるだけ。ポン酢や麺つゆでもいい。
炒りゴマをするのは章夫さんの仕事。
炒りゴマをするのは章夫さんの仕事。
ゴマを栽培している、家の前の畑。
ゴマを栽培している、家の前の畑。
額賀雅子

額賀雅子 Masako Nukaga
主婦

茨城県笠間市で作陶している額賀章夫さんの妻として、創作をはじめ、オープンアトリエ、個展などの活動全般を支えている。 2 匹の愛犬との散歩が日課。

photo : Norio Kidera text : Shiori Fujii edit : Chizuru Atsuta
※『&Premium』No. 93 2021年9月号「さっと作れる、あの人の手料理」より

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