京都さんぽの大定番観光地と、寄り道スポット案内。

名所の顔の向こう側にあるいいところ。伏見稲荷大社に行くなら、立ち寄りたい2軒。April 26, 2026

名所の顔の向こう側にあるいいところ。伏見稲荷に行くなら、立ち寄りたい2軒。
伏見稲荷大社 和銅4(711)年に創建された、全国約3万社の稲荷神社の総本宮。五穀豊穣や商売繁昌と幅広い信仰を集めてきた。千本鳥居は、江戸時代に願いごとが通るようにの願いと、通ったことへの感謝を込めて、鳥居の奉納が始まったことによる。御祭神は宇迦之御魂大神、眷属(けんぞく)は狐。口に稲穂、巻物、玉、鍵をくわえた眷属の姿も境内で見ることができる。▷京都市伏見区深草薮之内町68 ☎075‒641‒7331 拝観自由 拝観料無料

名所の顔の向こう側にあるいいところ。

 国内外から参拝者が押し寄せ、混雑ぶりは間違いなく京都トップの『伏見稲荷大社』。とはいえ無数の鳥居が連なる千本鳥居の眺めはやはり圧巻である。では混雑を敬遠して地元の人が足を運ばないかといえば、そうでもない。商売繁昌を願い、お一日(ついたち)参りを欠かさない人もいれば、一周約4㎞の稲荷山を巡る〝お山めぐり〞をする人もいる。名所でありながら、今も暮らしのそばにある存在なのだ。
 では帰りにどこに寄るか。『喫茶ろく』は昭和初期に建てられた国登録有形文化財のカフェ。和洋折衷の空間も、ボリュームあるサンドやケーキも、目当てにしたくなる。
 土産なら『総本家 宝玉堂』の一枚ずつ手焼きされる味噌煎餅を。鈴せんべいに辻占と呼ばれる占いがしのばせてあり、読む楽しさとともに、白味噌のコクのある煎餅を味わう幸せもある。名物にうまいものあり、の一品だ。
 ほかにも伏見人形の『丹嘉』や、素朴な餅菓子が並ぶ『稲荷ふたば』、丁寧に焼き上げられた『エイト』のパンなど、実は買って帰りたいものが幾つも思い浮かぶ界隈。

〈伏見稲荷大社周辺の立ち寄りスポット〉

喫茶ろく

名所の顔の向こう側にあるいいところ。伏見稲荷に行くなら、立ち寄りたい2軒。松井家住宅を改装したカフェ。BLTサンドウィッチ¥1,500、オリジナルブレンドコーヒー¥660。
松井家住宅を改装したカフェ。BLTサンドウィッチ¥1,500、オリジナルブレンドコーヒー¥660。▷京都市伏見区深草稲荷榎木橋町9 ☎075‒585‒3272 11:30~17:30(17:00LO)水休ほか不定休

総本家 宝玉堂

名所の顔の向こう側にあるいいところ。伏見稲荷に行くなら、立ち寄りたい2軒。3代目の松久武史さんが家族と営む。昭和初期に岐阜の味噌煎餅を京の白味噌を使って焼いたのが始まり。鈴せんべい1個¥120。
3代目の松久武史さんが家族と営む。昭和初期に岐阜の味噌煎餅を京の白味噌を使って焼いたのが始まり。鈴せんべい1個¥120。▷京都市伏見区深草一ノ坪町27‒7 ☎075‒641‒1141 7:30~17:00 不定休

photo & edit & text : Mako Yamato illustration : Junichi Koka


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

大和まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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