BEAUTY 明日のキレイのために。

ニキビや肌荒れの救世主。〈明色化粧品〉の「美顔水」を知っていますか?July 25, 2026

〈明色化粧品〉明色美顔水 薬用化粧水。
有効成分サリチル酸(BHA)とホモスルファミンのダブル配合で、ニキビをしっかりケアできる薬用化粧水。通常サイズは90㎖¥990。明色美顔水 薬用化粧水[医薬部外品]160㎖ ¥1,650(明色化粧品0120‒12‒4680)

140年以上ニキビ悩みに寄り添い続ける、お守り化粧水。

 鮮やかなブルーのガラス瓶が目を引く〈明色化粧品〉の「明色美顔水 薬用化粧水」。美顔水の愛称で親しまれているこの化粧水、ニキビや肌荒れに悩んだ人なら、一度は手に取ったことがあるかもしれない。実は明治18年に誕生し、140年以上の歴史がある超ロングセラーアイテムだ。
 その始まりは、創業者・桃谷政次郎が、東京帝大学に最新の製薬技術を学びに行ったことにさかのぼる。桃谷は日本で初めて西洋医学を取り入れた処方で、ニキビに悩む妻のために独自のニキビ薬を開発。妻の肌が見違えるように美しくなったことが近所で大評判となり、美顔水として製品化することに。当時としては珍しく、西洋医学の知見を取り入れたこの化粧水は人気を博した。
 その最大の特徴は処方にある。有効成分として配合しているのが、サリチル酸とホモスルファミン。ニキビの原因となる古い角質をサリチル酸が優しく除去し、ホモスルファミンがアクネ菌を殺菌してニキビを防ぐ。なかでもホモスルファミンは現在、医薬品成分に分類されており、化粧品への新規配合は認められていない。だが〈明色化粧品〉は「既得権」により処方を変更せず、販売を継続できる。つまり、この成分を配合している化粧水は国内で現在、美顔水のみというわけだ。
 ブルーのガラス瓶と唐草模様のパッケージは、創業から現在まで継承されているブランドの象徴。発売当時の容器と処方は、日本化学会により、歴史資料のなかでも特に貴重な「化学遺産」に認定されているほど。香りは創業時の処方を基に、爽やかな清涼感をもたらすように仕上げている。
 長い歴史のなかで、ニキビに悩む若年層がメインユーザーだったが、コロナ禍を機に、マスクによる肌荒れケアのアイテムとして再注目。30代以降の幅広い世代にも支持を広げている。効果的なのは、顔全体になじませるだけでなく、肌荒れが気になる部分をコットンで優しく拭き取るように使うこと。これからの時季は角質ケアとして、朝の洗顔代わりに取り入れるのもおすすめ。
 時代が変わっても、処方の基礎はそのままで、ニキビや肌荒れの悩みに寄り添い続けてきた美顔水。一家に一本あると安心するお守りのような存在として、二世代、三世代にわたって愛用するファンが多いというのも納得だ。

文/久保直子
くぼ・なおこ/ウェルネス&ビューティジャーナリスト。植物療法(フィトテラピー)をツールに、ココロカラダハダケアについて独自発信。

photo : Shinsaku Kato
※この記事は、No.153 2026年9月号「&Beauty」に掲載されたものです。

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