北欧で見つけた美しいデザインと、心地よい部屋づくりのヒント。

〈フレデリシア〉の誠実なものづくりが息づく場所。Authentic CraftsmanshipAugust 20, 2026 /〔PR〕

キャビネットの制作は組み立てから、鍵穴などのパーツの取り付け、サンディングまで、職人の手仕事によって完成する。
キャビネットの制作は組み立てから、鍵穴などのパーツの取り付け、サンディングまで、職人の手仕事によって完成する。
ナナ・ディッツェルが糸巻きをモチーフに1962年にデザインした、テーブルとしてもスツールとしても使えるシリーズ「Trisse」。この秋に、復刻される。
ナナ・ディッツェルが糸巻きをモチーフに1962年にデザインした、テーブルとしてもスツールとしても使えるシリーズ「Trisse」。この秋に、復刻される。
ひとつひとつ手作業で行うオイル仕上げ。
ひとつひとつ手作業で行うオイル仕上げ。
キャビネットの扉の隣り合う木目をどう並べるかは、最終的には職人の感性で決められる。
キャビネットの扉の隣り合う木目をどう並べるかは、最終的には職人の感性で決められる。

受け継がれるデンマーク家具の伝統と職人技。

 デンマークの老舗家具ブランド、〈フレデリシア〉。木工家具を中心とした真摯なものづくりで知られ、ボーエ・モーエンセンやハンス・J・ウェグナー、モーエンス・コッホ、ナナ・ディッツェルら巨匠デザイナーによる名作コレクションを誇るとともに、ジャスパー・モリソン、セシリエ・マンツら現代のデザイナーとも新たな名作を次々に生み出している。創業の地であるフレデリシアをはじめ、今もデンマーク各地の自社工房で、職人たちによる最高峰のクラフトマンシップを維持する貴重な存在だ。今回はフレデリシアの町から北へ、車で1時間ほどの場所にある木工房を訪ねた。

「ここでは、モーエンス・コッホとナナ・ディッツェルの家具を製作しています」と言うのは、自身も家具職人であり、現在は工場長を務めるナディア・リンゴー・モラーさん。工房では熟練の職人から2人の見習い工まで、約10人が黙々と作業をしていた。ここでは朝6時から仕事が始まり、14時半には終業。それが昔ながらの職人の生活サイクルなのだという。家具職人として一人前になれるのは、3年半の見習い期間を経てから。デンマークでは各地に職人のための学校があり、現在も多くの若者が家具職人を目指し、学校に通う傍ら、家具工房で見習いとして実践を積むのだそうだ。

 CNCと呼ばれるコンピュータ数値制御による機械で正確に切り出された木材は、その後は手作業で組み立て、磨き上げていく。それぞれの木が持つ微妙に異なる色みや木目。それらを基準として、職人が部材を選んで組み合わせることで、家具に仕上がったときに木目が美しく調和するだけでなく、経年による風合いの変化にも統一感が生まれる。

 キャビネットやブックケースのコーナー部分には、上質な無垢材を組み接ぐからこそ現れる、板目と木口の交互の木目模様が美しい。取材時は、職人の一人が「MK73 キャビネット」の扉に真鍮製の鍵穴を取り付けていた。ノミで微調整を繰り返し、金具がピタリと収まる瞬間は見ているだけでも心地がよいものだった。別の部屋では、「Trisse」の天板に職人がオイルを手作業で塗っていた。オイルが染み込むことで、オークの木目が濃くなり、浮き上がる。

「技術の進化によって機械化も進んでいますが、細かな作業や仕上げの工程は、やはり職人による手仕事が欠かせません。そのため、1週間に製造できるのは『Trisse』は30台、『MK ブックケース』は20台、扉付きの『MK キャビネット』であれば8台が限界です」とモラーさんは言う。効率には代えられない品質へのこだわりが、人材の育成と伝統の継承となり、〈フレデリシア〉の確かなクラフトマンシップを支えている。

キャビネットに使われる上質な無垢材。木組みによってこの小口の木目がコーナー部分の美しいアクセントに。
キャビネットに使われる上質な無垢材。木組みによってこの小口の木目がコーナー部分の美しいアクセントに。
「MK73 キャビネット」はモーエンス・コッホのデザイン。扉に付属する真鍮製の鍵にも確かな品格が宿る。
「MK73 キャビネット」はモーエンス・コッホのデザイン。扉に付属する真鍮製の鍵にも確かな品格が宿る。
オークの無垢材を丁寧に削り出した「Trisse」の支柱。美しい木目にそれぞれの木の個性が浮かび上がる。オークの無垢材を丁寧に削り出した「Trisse」の支柱。美しい木目にそれぞれの木の個性が浮かび上がる。 | オークの無垢材を丁寧に削り出した「Trisse」の支柱。美しい木目にそれぞれの木の個性が浮かび上がる。
オークの無垢材を丁寧に削り出した「Trisse」の支柱。美しい木目にそれぞれの木の個性が浮かび上がる。

Fredericia

1911年にユトランド半島東岸のフレデリシアで創業した家具メーカー。1955年、実業家のアンドレアス・グラヴァーセンが経営を担うとともに、ボーエ・モーエンセンとの協業を開始。その後もナナ・ディッツェルらと数々の名作デザインを生み出した。デニッシュモダンの黄金期を支えたブランドのひとつで、現在も家族経営で確かなものづくりを続ける。

●問合せ/Fredericia Tokyo Studio ☎03−6825−2757 https://www.fredericia.com/ja-JP

photo : Maya Matsuura text : Sanae Sato

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