FOOD 食の楽しみ。
『オークラ東京』のオムレツを自宅でも作ってみる。September 02, 2026
生き方、住まいへのこだわり、もの選び、食のこと、装い、日々の習慣……。これまでさまざまな角度から掘り下げて特集してきたBetter Lifeを叶えるためのアイデアを一冊にまとめた2026年6月8日発売の別冊ムック「&Lifestyle /Better Life Guide 毎日を心地よくするヒント」から、文筆家・料理研究家のツレヅレハナコさんが理想のオムレツと語る『オークラ東京』のオムレツの作り方を紹介します。
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理想のオムレツに近づけるには、ひたすら練習あるのみ。
たまご好きで知られるツレヅレハナコさんの考えるよいオムレツとは「表面はつるつるで焼き色がついていない。外側が3㎜ほど焼けたふわふわの厚みの中に、とろとろの半熟状が層になって重なり、卵液が外に漏れ出ていないこと」だと言う。
そんな極上のオムレツ、作るには技術が必要で、習得には相当の数をこなすことが必須となる。だから、食べたくなったらラグジュアリーホテルへ直行するそう。
「洋食の修業をきちんとされた方々が集結しているうえに、日々、数えきれない量を調理しているホテルのダイニングこそ、私が理想とするオムレツに出合える場所でもあるんです」
洋食の基本ともいえるプレーンオムレツの完成度が、そのホテルの格式を決定づけるというほど、彼女のオムレツへの思いは深い。
「なかでも『オークラ東京』は格別です。一緒に行った友人の、焼き色をつけてほしいというリクエストにも、中身はとろとろの半熟を維持したままで見事に応えてくれました」
そこで、今回はツレヅレさんおすすめの『オークラ東京』にオムレツの作り方を伝授してもらった。シンプルなだけにごまかしが利かず、家庭で真似するのは簡単ではないが、コツを覚えることで自分なりの理想に近づけることは可能。
「何万回と作って体に覚え込ませてできるものなので、難しいと思いながらいつか自分でも作れるようになってみたいです。何度も挑戦して上達しているのが実感できると、楽しさや嬉しさが加わって、おいしさも倍増すると思います」
『オークラ東京 オーキッド』のオムレツの作り方。

1.教えてくれたのは、洋食調理課課長の齋藤裕樹さん。まずはフライパンをよく予熱することが成功の鍵。目安は菜箸などの先端に水をつけてフライパンに垂らしたとき、水滴が躍りながら、その形のまま沸騰するかどうか。

2.フライパンが十分に温まったら、強火のまま12~15gほどのバター、0.3g程度の塩を加える。今回は直径21㎝のフッ素樹脂加工のフライパンを使い、たまご3つで1人前のオムレツを作る。2つでも可能だが1つでは難しいとのこと。

3.『オークラ東京』では連続して作るため卵液をまとめて用意しているが、家庭では調理直前に使う分だけたまごを割って溶きほぐす。なめらかなオムレツに仕上げるため、また、殻の混入を防ぐために、漉すひと手間もかけたい。

4.バターを焦がさないように溶かしたら卵液を投入。フライパンと箸の両方を同時に動かしながら、固まっていない部分をかき混ぜ、全体を均一の状態にする。外側がフツフツし、中が半熟になったら、フライパンを火からおろす。

5.ヘラで外側をこそぎながら、内側に折りたたむ。フライパンの端も利用して全体を成形していく。フライパンのどの位置を使って形を整えるか、ポイントを決めておくと、次回も同じように仕上げられる。

6.裏面が固まったらヘラでふんわりと裏返し、折り目をとじながら形を整える。再度返して、仕上げる。フライパンを立てるように持ち、オムレツを落とすようにして皿に盛りつけると、重力で立体的な形になり、おいしそうな見た目に。
ツレヅレハナコ Turedurehanako
食と酒と旅を愛する文筆家・料理研究家。冷蔵庫に生たまごとゆでたまごを常備し、日に4個食べることも珍しくないというほどのたまご好き。多数ある著書のなかには『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)も。
オークラ東京 The Okura Tokyo
2019年に建て替えを経て新規開業。オムレツはオールデイダイニング『オーキッド』にて提供。朝食のブッフェやアラカルトでいただける。「オムレツを上手に作るのに最も大事なのは、完成のイメージを持つことです」と齋藤さん。▷東京都港区虎ノ門2‒10‒4 ☎03‒3505‒6069
photo : Sachie Abiko text : Mick Nomura (photopicnic) edit : Wakako Miyake

































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