築50年以上の平屋を整えて暮らす、4組の住まい。August 25, 2026





THINGS FOR BETTER LIFE #205 築50年以上の平屋を整えて暮らす、4組の住まい。
築50年以上の平屋を整えて暮らす、4組の住まい。August 25, 2026
庭と地続きに生活空間が広がり、自然を近くに感じられる平家の暮らし。時を重ねた家ならではの味わいを残しながら、自分たちの暮らしに合う形に整える、4組の住まいを紹介します。
「THINGS FOR BETTER LIFE」、今回のテーマは「築50年以上の平屋を整えて暮らす、4組の住まい」。

自然に近い茅葺き屋根での暮らし。富田晨さん、祐紀さん夫妻が住み継ぐ、築200年の日本家屋。
INTERIOR 2026.8.24 New京都市内から車で1時間強。美山エリアにある茅葺き屋根の日本家屋が、建築家の富田晨さんと陶芸家の祐紀さん夫妻の住まいだ。祐紀さんが茅葺き職人をしていたときに出合った物件で、家主がそのままの姿で借りてくれる人を探していると聞いて手を挙げ、7年前に借り受けた。 築200年のこの地域の典型的な農家民家で、玄関を入ると土間。左手に風呂場、奥に進むと台所があり、土間を上がると4の間が田の字型に並んでいる。風呂になっている場所はかつては馬小屋だったという。「家の一番いい場所が馬の居場所だったようです」と、祐紀さん。 PROFILE 富田 晨 建築家 富田祐紀 陶芸家 晨さんは大学院在学中にスイスの建築事 …

建築家・中村好文さんが改修した、モダニズム住宅。〈山形緞通〉プロデューサー、渡邊貴志さん・佳子さんの住まい。
LIFESTYLE 2024.8.31建築家・中村好文さんが2022年に改修した、三浦海岸の高台に佇む小さな平屋。手描きの図面に「VILLA AKIYA」とある。もとは吉田五十八(いそや)らに師事した木造家屋の建築家・吉田桂二(1930~2015)による51年前の建築。「以前の意匠が若干残り、中村さんが手がけた中では少し珍しい住宅になっています」と語るのは、渡邊貴志さん・佳子さん夫妻。自然に埋もれた古家の佇まいに惚れ込み、憧れの建築家に手紙を書き、思いを伝えた。貴志さんが言う。「雨漏りがすごく、傷みは大変なものでしたが、可能性を見いだしてくださいました」。円熟の域に達した建築家が、頭をひねりつつ面白がって普請を考えた様子が窺える …

軽井沢に100年ほど前に建てられた旧ヴォーリズ邸を「九尺二間の山荘」として再生。
INTERIOR 2026.7.6その山荘は、長野県軽井沢町の深い森の中で、裏山を背負う高台に立っていた。初夏の頃にだけ独特の声で鳴くというエゾハルゼミの合唱がうるさいほどだ。家主は川井加世子さんとニール・セレスタさん夫妻。現在の自宅は同じ軽井沢の別の場所にあるが、いずれこの山荘に暮らしたいと、毎日通い、時折泊まり込み、手入れを続けている。 この家は、『軽井沢会テニスコート・クラブハウス』『軽井沢ユニオンチャーチ』を設計したことで知られる建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの別荘だった。江戸の庶民の長屋を指す表現を引用して、「九尺二間(約2.7×3.6m)の山荘」と呼ばれ、後に増築され、今の形になったが、竣工時は10坪にキ …

築70年以上の古民家を、DIYでモダニズム住宅に。フォトグラファー・柿崎豪さんの住まいの整え方。
LIFESTYLE 2025.2.13横須賀は崖の多い港町。フォトグラファー柿崎豪さんの家も急勾配の細道沿い、木々に囲まれ立っていた。 「一番古い登記が1950年代だそうです。リノベーションが自由で原状復帰しなくていい、という賃貸物件でした」と柿崎さん。2021年5月に契約、自分で壁や天井を取り除き、床を板張りにするなど、一人で大きな改修を行った。区切られた間取りをシンプルな1LDKに。10月に東京から引っ越し。暮らしながらも手を加え、家具や収納、サウナ小屋まで自作。古い家には人を惹きつける不思議な味わいがあります。その“古さ”を楽しみつつ、自分たちの暮らしに合う部屋に整えたい。DIYで築70年超えの古民家を甦らせたり、築50 …