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老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わえる6軒。September 08, 2026

2026年8月5日発売の別冊MOOK「&Taipei/台湾、街歩きガイド」より、『蘿拉冷飲店 LOLA』オーナー・Jing Jing(ジンジン)さんが教えてくれた、台南のローカルフードを味わえる6軒を紹介します。

ピーナッツちまき、肉燥飯……。ローカルで愛される逸品。

1.小公園擔仔麵 シャオコンユエンタンツァイミエン
西門路二段

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。台南発祥の担仔麺(タンツァイミエン)小60元。すりおろし生ニンニク、パクチー、エビなどをトッピング。「栄養たっぷりな煮卵(15元)も欠かせません」と案内人で『蘿拉冷飲店 LOLA』オーナーのジンジンさん。 | 台南発祥の担仔麺(タンツァイミエン)小60元。すりおろし生ニンニク、パクチー、エビなどをトッピング。「栄養たっぷりな煮卵(15元)も欠かせません」と案内人で『蘿拉冷飲店 LOLA』オーナーのジンジンさん。
台南発祥の担仔麺(タンツァイミエン)小60元。すりおろし生ニンニク、パクチー、エビなどをトッピング。「栄養たっぷりな煮卵(15元)も欠かせません」と案内人で『蘿拉冷飲店 LOLA』オーナーのジンジンさん。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。族経営。「ロータリーのそばにあるので、バイクや行き交う人など、街の風景も一緒に楽しめます。 | 伝統的な座卓調理台で麺づくりに勤しむ2代目店主。3代目の息子も含めた家族経営。「ロータリーのそばにあるので、バイクや行き交う人など、街の風景も一緒に楽しめます。
伝統的な座卓調理台で麺づくりに勤しむ2代目店主。3代目の息子も含めた家族経営。「ロータリーのそばにあるので、バイクや行き交う人など、街の風景も一緒に楽しめます。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。細切りの豚肉とモヤシに担仔麺と同じ肉味噌がかけられた乾骨肉(ガングーロウ)45元。 | 細切りの豚肉とモヤシに担仔麺と同じ肉味噌がかけられた乾骨肉(ガングーロウ)45元。
細切りの豚肉とモヤシに担仔麺と同じ肉味噌がかけられた乾骨肉(ガングーロウ)45元。

1953年創業。担仔麺は台南発祥の小ぶりな麺で、エビと豚をだしにしたあっさりとしたスープが肝。麺が隠れるほどたっぷり注がれる。「ラードで炒めた豚肉が絶品。ニンニクが効いていますが、スープまで飲み干したくなるほど優しい味わい。まずはそのまま食べたあと、好みでラー油をちょっとだけ足してみても。豚足の煮込みやピータン、蒸し野菜などの副菜も試してほしい」とジンジンさん。

▷台南市中西區西門路二段321號 ☎06‒226‒5495 16:20~22:00 火水休

2.清吉水果 チンチースェイグオ
府前路一段

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。父親、兄から引き継いだ姉妹が切り盛りする果実店。ジューススタンドと一体化しているのがこの地ならでは。「冬はイチゴ、レンブやナツメ、夏にかけてパイナップルやマンゴー、ブンタンなども」 | 父親、兄から引き継いだ姉妹が切り盛りする果実店。ジューススタンドと一体化しているのがこの地ならでは。「冬はイチゴ、レンブやナツメ、夏にかけてパイナップルやマンゴー、ブンタンなども」
父親、兄から引き継いだ姉妹が切り盛りする果実店。ジューススタンドと一体化しているのがこの地ならでは。「冬はイチゴ、レンブやナツメ、夏にかけてパイナップルやマンゴー、ブンタンなども」
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。通りに面した明るい店内。テーブル席は4卓。 | 通りに面した明るい店内。テーブル席は4卓。
通りに面した明るい店内。テーブル席は4卓。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。スイカ、パイナップル、メロン、グァバなど、6~7種のおすすめがのったカットフルーツの盛り合わせ60元。3月末まで味わえる、台湾産イチゴのミルク120元。目盛りのついたグラスが愛らしい。 | スイカ、パイナップル、メロン、グァバなど、6~7種のおすすめがのったカットフルーツの盛り合わせ60元。3月末まで味わえる、台湾産イチゴのミルク120元。目盛りのついたグラスが愛らしい。
スイカ、パイナップル、メロン、グァバなど、6~7種のおすすめがのったカットフルーツの盛り合わせ60元。3月末まで味わえる、台湾産イチゴのミルク120元。目盛りのついたグラスが愛らしい。

台南は果物の産地に近く、新鮮な果物がより手頃に楽しめる。ジューススタンドと果物店が一緒になった本店は、1980年に創業。開店直後よりも、12時くらいを目指すとラインナップが豊富。5月頃からは台南市玉井(ユィチン)區のマンゴーがずらりと並ぶ。「お昼ごはん、夜ごはんのあと、ちょっと小腹がすいたときにフルーツジュースを飲みに行くことが多いです。お気に入りはパパイヤミルク」

▷台南市中西區府前路一段294號 ☎06‒227‒1608 11:00~23:30 日休

3.松大沙茶豬牛肉爐 ソンダーサーツァーズーニョウロウルー
成功路

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。扁魚と冬菜(トンツァイ)、干しエビのダシが効いたスープが染みる。自家製の沙茶醤は店でも販売。「私はタレにニラやネギ、唐辛子、醤油をさらに加えるのが好き」。卵の黄身を合わせても。 | 扁魚と冬菜(トンツァイ)、干しエビのダシが効いたスープが染みる。自家製の沙茶醤は店でも販売。「私はタレにニラやネギ、唐辛子、醤油をさらに加えるのが好き」。卵の黄身を合わせても。
扁魚と冬菜(トンツァイ)、干しエビのダシが効いたスープが染みる。自家製の沙茶醤は店でも販売。「私はタレにニラやネギ、唐辛子、醤油をさらに加えるのが好き」。卵の黄身を合わせても。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう台湾の調味料、沙茶醤(サーツァーチアン)をつけだれにするしゃぶしゃぶ式の牛・豚肉鍋。「具材は、店内の冷蔵庫から各自で選びます。青い皿の魚冊(ユィツェー/右下)は台南名物。中は豚肉、外は魚のすり身で包んだ練り物」。 | 台湾の調味料、沙茶醤(サーツァーチアン)をつけだれにするしゃぶしゃぶ式の牛・豚肉鍋。「具材は、店内の冷蔵庫から各自で選びます。青い皿の魚冊(ユィツェー/右下)は台南名物。中は豚肉、外は魚のすり身で包んだ練り物」
台湾の調味料、沙茶醤(サーツァーチアン)をつけだれにするしゃぶしゃぶ式の牛・豚肉鍋。「具材は、店内の冷蔵庫から各自で選びます。青い皿の魚冊(ユィツェー/右下)は台南名物。中は豚肉、外は魚のすり身で包んだ練り物」
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。開店直後から大賑わい。1988年創業で両親から引き継いだ2代目が営む。 | 開店直後から大賑わい。1988年創業で両親から引き継いだ2代目が営む。
開店直後から大賑わい。1988年創業で両親から引き継いだ2代目が営む。

「毎日産地から新鮮な牛肉が常温で届くのはこの地域だからこそ。リーズナブルな価格も魅力。魚のすり身の魚冊など、珍しい具材も楽しめるしゃぶしゃぶ鍋」。台湾で定番の調味料、沙茶醤をタレに。タレは店ごとに味わいが違い、ここでは広東の伝統的な味を踏襲。扁魚(ヒラメ)、揚げニンニク、コショウといった漢方約20種、ピーナッツの粉などを油と煮詰める。保存料、添加物は不使用。

▷台南市中西區成功路439號 ☎06‒226‒0028 17:00~24:30 火水休

4.福泰飯桌第三代 フータイファンツオディーサンタイ
民族路二段

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。特産品であるサバヒーの焼き魚140~150元、茹でた白菜とヒラメの和え物30元、魚のつみれスープ35元、肉燥飯のたれだけをかけた白米10元など。 | 特産品であるサバヒーの焼き魚140~150元、茹でた白菜とヒラメの和え物30元、魚のつみれスープ35元、肉燥飯のたれだけをかけた白米10元など。
特産品であるサバヒーの焼き魚140~150元、茹でた白菜とヒラメの和え物30元、魚のつみれスープ35元、肉燥飯のたれだけをかけた白米10元など。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。厨房の様子。野菜が3~4種、煮魚などを含む魚が3種ほど並ぶので、ショーケースから選んで注文。 | 厨房の様子。野菜が3~4種、煮魚などを含む魚が3種ほど並ぶので、ショーケースから選んで注文。
厨房の様子。野菜が3~4種、煮魚などを含む魚が3種ほど並ぶので、ショーケースから選んで注文。

30年以上続く老舗の朝ごはん店『福泰飯桌』の3代目が営む。「小皿料理がいくつも出てくるのが地元スタイル。副菜の品数も豊富でメインの魚と、おかず2品、スープを頼むのが定番。サバヒーは、注文してから焼いてくれます。魚のつみれスープも有名。10時からの営業なので、遅めのブランチに来る人も多いです」

▷台南市中西區民族路二段219號 ☎06‒221‒8608 10:00~13:00 16:30~18:00 土夜、日月休 2階建てで席数も多く、ゆったり過ごせる。

5.永記虱目魚丸 ヨンチースームーユィワン
開山路

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう店内は早朝から、地元民で行列に。。 | 店内は早朝から、地元民で行列に。
店内は早朝から、地元民で行列に。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わう。サバヒーのつみれスープ140元、肉燥飯35元。「豚肉の脂身が多めですが食べやすいです。肉が細かくカットされていて、とろりとしたたれと、付け合わせの塩味が効いたキュウリとの相性が抜群です」 | サバヒーのつみれスープ140元、肉燥飯35元。「豚肉の脂身が多めですが食べやすいです。肉が細かくカットされていて、とろりとしたたれと、付け合わせの塩味が効いたキュウリとの相性が抜群です」
サバヒーのつみれスープ140元、肉燥飯35元。「豚肉の脂身が多めですが食べやすいです。肉が細かくカットされていて、とろりとしたたれと、付け合わせの塩味が効いたキュウリとの相性が抜群です」

サバヒーの皮、切り身、すり身、肝などをたっぷり入れて、4~5時間煮込んだスープの綜合湯と、肉燥飯が看板メニュー。肉燥飯は台南の魯肉飯として愛されるローカルフード。「甘めの味付けが特徴です。豚肉はもっちりとした弾力のある食感がクセになります」。団子の種類が豊富な、魚の団子スープも人気。店内は数年前に綺麗にリニューアルされたが、初代は90年以上前に開業。

▷台南市中西區開山路82之1號 ☎06‒222‒3325 6:30~13:30 無休

6.沙淘宮前鄭家菜粽 サータオコンチエンツェンチアツァイツォン
西門路二段

老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わえる6軒。1949年祖母が始め、現在は孫が妻と営業。 | 1949年祖母が始め、現在は孫が妻と営業。
1949年祖母が始め、現在は孫が妻と営業。
老若男女に愛される、地元ならではの味。台南フードを味わえる6軒。メニューはピーナッツちまき(45元)と味噌汁(15元)のみ。パクチーを添えて完成。「月桃の葉で包むので、甘い香りが漂う。その風味を消さないため、ピーナッツの粉をふりかけないのがこの店ならではのこだわり」 | メニューはピーナッツちまき(45元)と味噌汁(15元)のみ。パクチーを添えて完成。「月桃の葉で包むので、甘い香りが漂う。その風味を消さないため、ピーナッツの粉をふりかけないのがこの店ならではのこだわり」
メニューはピーナッツちまき(45元)と味噌汁(15元)のみ。パクチーを添えて完成。「月桃の葉で包むので、甘い香りが漂う。その風味を消さないため、ピーナッツの粉をふりかけないのがこの店ならではのこだわり」

ピーナッツのちまき、菜粽。店主は22時から米と落花生を弱火で茹で、毎朝4時に起きて準備に取りかかる。「朝の5時30分にスタートしますが、開店直後から、お客さんが一向に途絶えません。一日100個限定、なくなり次第営業終了なので、8時30分頃にはなくなってしまうことも。ごろりとしたピーナッツの食感が楽しいです」

▷台南市中西區西門路二段116巷(沙淘宮前) ☎06‒258‒3211 5:30~9:00 不定休(沙淘宮の休みに準じる)

食べるたび好きになる味わい。家族で営む、昔ながらの名店。

「台南ではフォーマルな高級店をあまり見かけなくて、家族で何十年も続けているような屋台がほとんど。今回選んだ店も、私が子どもの頃から通っていて、昔からの味を大切に守っているところです。一度食べて満足というより、何度も食べてこそ、より好きになってもらえるはず」と語るのは、生まれも育ちも台南で、『蘿拉冷飲店(ルオラーレンインディエン) LOLA』を営むジンジンさん。ひとりごはんも、海外から遊びに来た知人を連れているときも、地元民に愛される店にこだわって足を運んでいる。まず、地元を代表する担仔麺(タンツァイミエン)を食べるなら『小公園擔仔麵』へ。担仔麺とは、エビや豚肉のそぼろなどがのった小ぶりな麺のこと。

「市内にはいくつか名店がありますが、この店のニンニクたっぷりで、エビの殻と豚足でだしをとっているスープが一番。そぼろは、豚肉だけをラードで先に炒めているそうで香り高いです。意麺(イーミエン/油で揚げたちぢれ麺)、ビーフンなど、麺は数種類から選べるので、違いを楽しんでみるのもいいですね」

 ジンジンさんによれば、古都・台南では、人をもてなすときに、高価な砂糖を入れることがよしとされていた時代背景もあり、他の地域に比べると、味付けが甘いのだそう。

「道教寺院の前で5時30分から営業している『沙淘宮前鄭家菜粽』のピーナッツちまきには、ちょっと甘いとろみ醤油がかかっています。ちまき(粽)は台湾全土でよく食べられていますが、ピーナッツをたっぷり使っているのが特徴。月桃の葉で包んだ生のもち米と落花生を6時間かけてじっくり茹で上げた素朴なちまきと、甘じょっぱいたれがよく合います。お好みで唐辛子ソースをかけても」

 台南版の魯肉飯の〝肉燥飯(ロウザオファン)〞の字面は、街を歩いていると何度も目にするが、これもまた、味付けが甘いのが特徴だ。

『永記虱目魚丸』の肉燥飯はじっくり煮込まれた甘いたれによく絡みます。脂身のボリュームが多いところが私の好み。豚肉は厚みがあり食感はトロトロ、パクチーがアクセントになっています。家族経営の3代目ですが、肉燥飯の味はずっと変わらないですね」

台湾ではサバヒーというさっぱりとした白身魚がよく食べられるが、これも地元の名物。

「『永記虱目魚丸』ではスープが味わえますが、『福泰飯桌第三代』ではサバヒーの焼き魚をぜひ。注文が入ってから丁寧に焼いてくれます。仕入れ次第で、サバヒー以外にも毎日数種の魚、さらに野菜がショーケースに並ぶので、紅麹の酒粕に漬けた豚肉の唐揚げや青菜炒めなど、副菜も合わせて何品か選んで注文を。肉燥飯も有名で、その煮汁だけを白米にかけた白飯淋肉汁(バイファンリンロウズー)がおすすめですよ。魚の皮入りスープもよく頼んでいます」

 果物や肉の産地が近いこともあり、より新鮮な食材をリーズナブルに楽しめることも、ここの食の魅力のひとつ、とジンジンさん。

『清吉水果』は果物店とジューススタンドが一緒になっています。市場でも果物を買えますが、その場で盛り合わせとフレッシュジュースを作ってもらえるのが魅力。深夜23時半まで開いているので、夜ごはんのあとにジュースを飲みにくる地元の人々も多いです」

『松大沙茶豬牛肉爐』では、台湾の調味料、沙茶醤(サーツァーチアン)をたれにした牛・豚肉の鍋を。

「ヒラメや干しエビなど海鮮が効いたスープで楽しむしゃぶしゃぶ形式の鍋です。台南郊外の市場から牛肉が常温で届き、店内でカットしてすぐ提供。魚の旨味が凝縮された自家製の沙茶醤が絶品! ニンニクやピーナッツなどを煮込んだ濃厚さがクセになります」

 ローカルフードを担っているのは、家族代々、大切に守られてきた味。台南を訪れたら、何度でも味わいたい。

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Jing Jing ジンジン『蘿拉冷飲店 LOLA』オーナー

台南で生まれ育って約40年。古民家のリノベーションを手がけるパートナーとともに、清朝時代をテーマにしたバー『蘿拉冷飲店 LOLA』を営む。おいしいものと、映画、音楽を愛する。

▽台南市中西區信義街110號 ☎06‒222‒8376 18時〜翌1時(金土〜翌2時) 月休

photo : Masako Nakagawa text : NH coordination : Mari Katakura

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