京都さんぽの定番&寄り道スポットガイド
『京都府立植物園』で草花を慈しみ、北山エリアでショッピング散歩。京都さんぽの定番と寄り道ガイド①March 05, 2024
本誌連載「&Kyoto」でおなじみ、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが案内する、京都旅で訪れたい14の定番と28の寄り道スポット。ここでは、『京都府立植物園』と周辺の寄り道スポットを紹介します。
定番① 京都府立植物園
24万㎡もの広大な敷地に植えられた植物は約1万2000種類、約12万本にのぼる。季節の花を愛でるのはもちろん、古より受け継がれる原生林・なからぎの森、日本最大級の温室など、いつ訪れても見ごたえがある。ベニテングタケをモチーフにした書庫、きのこ文庫も可愛らしい。混雑がないのも魅力のひとつ。
▷京都市左京区下鴨半木町 ☎075−701−0141 9:00~17:00(入園~16:00) 観覧温室10:00~16:00(入室~15:30) 12/28~1/4休 入園料¥200
100周年の植物園と おやつと雑貨を求めて。
折々に咲く花に、新緑や紅葉。名所をさしおいても旅の目的になり得る気持ちよさに、足を運んでほしいのが『京都府立植物園』。大正13(1924)年に開園した、日本でもっとも古い公立総合植物園だ。賀茂川に沿って北大路通から北山通まで。広大な園内は気取らなさもいい。そこにお供があれば、その時間はますます魅力的になる。北大路側の正門から入るなら『グリルはせがわ』のハンバーグ弁当や『資珈琲』のコーヒー。北山門なら『小麦小店』の焼き菓子があれば最高。「お菓子を買ってくれた方が、植物園や賀茂川で食べている様子が思い浮かんだのも物件の決め手に」と店主の岡田詩織さん。地元栃木の有機小麦を使ったスコーンやショートブレッド、キャロットケーキなど、品のよいアメリカンベイクは心なごむ味。
近頃少しずつ街が賑わってきたと感じる北山界隈。賀茂川べりの『レコードショップ ジジ』は、ずっとそこにあったように思えるし、昨年11月にはカフェ『ペアプレス』ができた。暮らしにエッセンスを加える海外ステーショナリーと書籍、コーヒー用品をセレクトする『シックスティーズ』でのショッピングも楽しい時間。今こそ足を運びたい街だ。
寄り道スポット
illustration : Junichi Koka