京都さんぽの大定番観光地と、寄り道スポット案内。

食の台所とともに街中の名物店へ。錦市場に行くなら、立ち寄りたい2軒。April 22, 2026

食の台所とともに街中の名物店へ。錦市場に行くなら、立ち寄りたい2軒。
錦市場 四条通の1本北にあって400年の歴史を持つ商店街。約400mの通りに130軒余りの食にまつわる店が軒を連ね、江戸時代から京の台所として親しまれてきた。近年では観光客を意識した店も多くなり、賑わいも増している。江戸時代の絵師、伊藤若冲は錦市場近くの青物問屋の生まれ。野菜や果物を題材にした絵が多いのも、市場の景色が影響していると考えられている。▷京都市中京区錦小路通の寺町通~高倉通の間

食の台所とともに街中の名物店へ。

 すっかり観光色の強くなった『錦市場』にも、やっぱり足を運ぶことはある。料理道具の老舗『有次』、生麩や『山利商店』の白味噌を買いに行く『麩嘉 錦店』、お値打ちな魚が店頭に並んでないかとのぞく『丸弥太』、そして湯葉丼に手間ひまかけたおかずが魅力の『菜食 晴』の昼ごはんといった具合に、ここにしかない魅力があるのだ。
 行き帰りに寄りたいのは麩屋町通から姉小路通に移転して、雰囲気を一新した『晦庵 河道屋』。広々とした席は快適さを増し、それでいて出汁は変わらず香り高いまま。メニューは絞られたものの、大好きな鴨なんばもある。街中で出汁が恋しくなったら、真っ先に思い浮かぶ存在。 
 ユニークさなら『アスタルテ書茶房』がとびきり。澁澤龍彥や金子國義らが愛した、耽美文学専門の個性派古書店『アスタルテ書房』が惜しまれつつ閉店したのは2024年のこと。’25年からは名を受け継ぎ古書店兼カフェバーとして新たな歴史を刻み始めた。マンションの一室で本とコーヒーの香りに包まれれば、つい時間を忘れてしまう。

〈錦市場周辺の立ち寄りスポット〉

晦庵 河道屋

食の台所とともに街中の名物店へ。錦市場に行くなら、立ち寄りたい2軒。もも肉の旨味が香り高い出汁と合わさり、ここだけの味が完成する。鴨なんばそば¥1,600。
もも肉の旨味が香り高い出汁と合わさり、ここだけの味が完成する。鴨なんばそば¥1,600。▷京都市中京区姉小路通麩屋町西入ル姉大東町556‒1 ☎075‒221‒2525 11:00~16:00(15:30LO)水木休

アスタルテ書茶房

食の台所とともに街中の名物店へ。錦市場に行くなら、立ち寄りたい2軒。惜しまれつつ40年の歴史の幕を閉じた古書店『アスタルテ書房』の空間と蔵書を引き継いだカフェ。珈琲¥900。
惜しまれつつ40年の歴史の幕を閉じた古書店『アスタルテ書房』の空間と蔵書を引き継いだカフェ。珈琲¥900。▷京都市中京区丸屋町322‒202 ☎075‒252‒8787 14:00~22:00(21:30LO)木休

photo & edit & text : Mako Yamato illustration : Junichi Koka


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

大和まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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