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エッセイスト・柳沢小実さんに聞いた、よく働き、よく休むための、時間と余白のつくり方。 Step 1.「時間の使い方を見直す」June 23, 2026

さまざまな分野で活躍する人の働く姿勢や生き方を尋ねた&Premium151号(2026年7月号)「仕事と生き方」より、エッセイスト・柳沢小実さんの「よく働き、よく休むための、時間と余白のつくり方」を紹介します。

エッセイスト・柳沢小実さんに聞いた、よく働き、よく休むための、時間と余白のつくり方。 Step 1.「時間の使い方を見直す」柳沢さんの2冊の手帳。上の週間バーチカル手帳は仕事の予定、下は半年分の趣味やレジャーなど、遊びの予定。「こんなに遊べた!」と振り返るのが楽しみだそう。
柳沢さんの2冊の手帳。上の週間バーチカル手帳は仕事の予定、下は半年分の趣味やレジャーなど、遊びの予定。「こんなに遊べた!」と振り返るのが楽しみだそう。

Step 1.時間の使い方を見直す。

仕事の時間を区切るために柳沢さんが使っているタイマーは、置き方によって60分、30分など設定時間が変わる機種。「30分集中して作業して、5分休んで。自分に合うサイクルをこれで保っています」
プロだからこそ、仕事にかけていい時間を決める。 仕事の時間を区切るために柳沢さんが使っているタイマーは、置き方によって60分、30分など設定時間が変わる機種。「30分集中して作業して、5分休んで。自分に合うサイクルをこれで保っています」
朝晩のルーティンは最小10分単位でやることを書き出し、明確に予定にしている。「以前は夜中まで起きていることもありましたが、ある種強制的に規則正しい生活に切り替え、心身が安定しました」
ルーティンや先々の楽しみを予定にする。 朝晩のルーティンは最小10分単位でやることを書き出し、明確に予定にしている。「以前は夜中まで起きていることもありましたが、ある種強制的に規則正しい生活に切り替え、心身が安定しました」
朝の散歩中はイヤホンを着けて、ニュース番組の『ながら日経』と、文化放送『武田砂鉄 ラジオマガジン』を聴く。「武田さんのインタビューコーナーは洞察が深く面白い。ここで知識を得ています」
インプットの時間を習慣に組み込む。 朝の散歩中はイヤホンを着けて、ニュース番組の『ながら日経』と、文化放送『武田砂鉄 ラジオマガジン』を聴く。「武田さんのインタビューコーナーは洞察が深く面白い。ここで知識を得ています」

「何も続かない人間だった」自分を律する。

 忙しい生活が続くと、そもそも何に、どれくらいの時間を使っているのかわからなくなってしまいがち。まずはひとつひとつの自分の動きを把握して、整理するところから始めたい。

「予定を細かく書き出してみると、意外と余白があることに気づきます」と柳沢小実さん。とはいえ職業柄、執筆やリサーチに熱中して、つい時間を忘れてしまうことも多いのではないだろうか。

「心に刻んでいるのが、『時間をかけるほど時給が下がる。プロならこだわりたいからと無限に時間をかけてはいけない』という言葉。執筆のような長丁場のプロジェクトほど、遅れが積み重なると巻き返せず、質にも悪影響が出ます。だからそれぞれの仕事には必ず、かけていい時間を決める。タイマーで区切って、集中力を高めています」

細かな予定の管理は仕事にとどまらず、プライベートでも。最たるものが朝晩のルーティンだ。

「食事の時間を固定したり、朝起きてから仕事をするまでや、仕事を終えてから寝るまでにすることを細かく決めたり。すると、仕事に使える時間が明確に逆算できるようになる。それから先々のレジャーの予定を、先取りしてスケジュールに組み込んでおくのもおすすめ。後回しにしそうなことほど、先に決めておくと見通しが立てられます」

どうしても時間のかかるインプット作業は、音声メディアで効率よく行っている。

「朝の散歩の時間にニュースやラジオ、関心のあるポッドキャストを1時間ほど聴くようにしています。音で情報を摂取すると、声の様子やリズムで『ここがポイントだな』と理解しやすい」

 柳沢さんはもともと「何も続かない人間だった」と振り返る。それではいけないと何度も試行錯誤し、自分を快適にする方法を探り続けてきた。「ライフステージや心身の変化に伴い、生活が変わるのは自然なこと。時間の使い方を定期的に見直し、その時々に合った形を見つけたいですね」

柳沢 小実エッセイスト

やなぎさわ・このみ 1975年東京都生まれ。衣食住や収納、旅などの分野でこれまで多数の書籍を執筆。近年は楽しい自己管理を志向した手帳術を発信し、手帳の監修も行う。最新刊は『「自分ログ」で毎日が変わる 手帳のある暮らし』(大和書房)。

photo : Ayumi Yamamoto

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