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『あうん堂』が教えてくれた、石川県を歩くのが楽しくなる本『幻の光』。August 10, 2026

日本全国のローカルに愛される書店が選んだ、その土地の歴史や文化に触れるための一冊。毎日1記事ずつ、ジャンルも内容も様々な全47冊を紹介します。

『幻の光』宮本 輝 著(新潮文庫)

『あうん堂』が教えてくれた、石川県を歩くのが楽しくなる本「幻の光」。主人公は、幼い頃に祖母の失踪を経験。大人になり、夫を突然自死で亡くしてしまう。喪失感を抱え続けながらも能登の静かな海辺の町で新しい暮らしを始め、生と死のあわいに向き合う。
主人公は、幼い頃に祖母の失踪を経験。大人になり、夫を突然自死で亡くしてしまう。喪失感を抱え続けながらも能登の静かな海辺の町で新しい暮らしを始め、生と死のあわいに向き合う。

冬の日本海に重なる、人生の深淵。

著者の宮本輝は北陸に縁があり、たびたび小説の中に出てきます。物語の主人公の女性は、兵庫県の尼崎で暮らしていたが、夫の自死をきっかけに奥能登へ移り住み、人生の再生を図ろうとする。尼崎から金沢、七尾線に乗り換えて輪島へ行くまでの風景描写はとても臨場感があり、胸に迫ってきます。北陸の冬の日本海の鈍い光やそこに流れるもの悲しさ、登場人物が話す方言も非常にリアリティがある。細部に感じ入るものがあります。(店主・本多博行さん)

あうん堂

『あうん堂』が教えてくれた、石川県を歩くのが楽しくなる本「幻の光」。

JR西日本を51歳で早期退職した店主が営む、古本屋。北欧家具を配したカフェで珈琲を手にお気に入りの本を楽しむことができる。▷金沢市東山3-11-8 ☎076‒251‒7335 11:00~18:00 火水木休

→ aun-do.info

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