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本屋が届けるベターライフブックス。『愛について語るときに我々の語ること』 レイモンド・カーヴァー 著 村上春樹 訳(中央公論新社)選・文 / 本のお店スタントン / October 31, 2019

This Month Theme読み継いでいきたい本。

チェーホフがクラシックならカーヴァーもクラシックになりうる?
ロバート・アルトマン監督による『ショート・カッツ』での映画化や、第87回アカデミー賞作品『バードマン』ではブロードウェイの芝居としても登場するほど、アメリカでは作家としての認知度も高いのだろう。日本ではどうか? なんといっても「村上春樹」という紹介者を得たことは日本人読者にとって幸運だったのではないだろうか。ロバート・フランクの写真集同様にカーヴァーが描いたアメリカ地方都市の姿を村上訳で、より自然な表現で味わえる喜びを後世に残してほしい。ここでは和田誠装丁による全集の造本が今の気分にもしっくりと来る。現在は村上春樹翻訳ライブラリーの一冊として入手可能。


Bookshop Stanton 本のお店スタントン

絵本や児童書、アート書、文芸書の新刊書籍を中心に古書売買、雑貨・文具を販売する街の本屋。毎月第2・第4土曜日は「おはなし会」を開催。その他イベントも随時企画している。 大阪府大阪市東住吉区駒川5–14–13

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