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Book

TAIRYUDO 京都・大龍堂書店


選・文 / 京都・大龍堂書店 / August 15, 2019 本屋が届けるベターライフブックス。『Japan’s Clay Walls: A Glimpse into Their Tradition of Plastering』Emily Reynolds(Createspace Independent Pub)

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自然に近い生活を取り戻したいムーブメントが起きだし、自作で天然素材の家を建てている人が増えつつあると思います。そんな人たちに、何百年も前から、近代的な格好で土壁を作ってきた日本の左官職人の丁寧で奥深い知識を見ていただくことによって、近代の「土建築物」の可能性が増えていくように信じています。人の健康にも、未来の健康にも土に基づく左官技術は必要に違いありません。この本でその技術を見ることで好奇心がさらに湧き、日本の左官にしかない知恵が世界中で求められるようになりますように、願っています。


選・文 / 京都・大龍堂書店 / August 08, 2019 本屋が届けるベターライフブックス。『現代語でさらりと読む茶の古典 岡倉天心 茶の本 THE BOOK OF TEA』田中秀隆(淡交社)

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岡倉天心が、明治39年(1906)にアメリカで日本の文化を解説するときに『THE BOOK OF TEA』を書きました。それが現代日本語に翻訳され、日本人に愛読されています。そして、師が日本に帰国して、最初にしたことは、朝鮮半島から中国、インド、ブータンまでを訪れ、ひとつの結論を出しました、それは、「アジアはひとつである」と、提言されました。しかし、現代は「世界はひとつである」と思います。師の根底に流れる哲学・審美観を学んでほしいと思います。


選・文 / 京都・大龍堂書店 / August 01, 2019 本屋が届けるベターライフブックス。『風土 人間学的考察』和辻哲郎(岩波書店)

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和辻は昭和の初めに「風土的歴史」と「歴史的風土」の検証をしなければならないと唱えている。世界には3つの風土圏がある。その風土の中から出来上がる建築の型は自然との共生である。建築は地産地消である。そこ形には「先人の知恵がある」。そこに設計者・施工者・施主のコラボを持ち、「新・ジャポニズム」を構築しなければならない。風土とは単なる自然環境ではなくして、人間の精神構造の中に刻みこまれた自己了解の仕方に他ならない。この観点から著者(1889–1960)はモンスーン・砂漠・牧場の三類型を設定し、世界各地域の民族・文化・社会の特質を見事に浮彫りにした。


選・文 / 京都・大龍堂書店 / July 25, 2019 本屋が届けるベターライフブックス。『温故創新 -示すこころと受けとる心-』山岸豊(大龍堂書店)

現代の日本社会はすべての出来事が、「人間尊厳」の思考形態から逸脱しています。そんな中『salon de DAIRYUDO』で多くの先人達が店に訪れ、いろいろな“考えるヒント”をご教授頂いたことが脳裏に浮かび先人の知恵を伝承する使命を“終の仕事”に考えました。私は25年前に脳梗塞になり、半身不随になりましたが、前頭葉は残してもらいました。その時、ある作家の言葉に救われました。それは「人生は受容である」。そこで第三の人生を歩みだしました。それは、私の持論で『温故創新・偶然必然感謝合掌』であります。この精神はこれからの時代、もっと大切になり、日本の伝統文化の継承を考えるうえで必要不可欠であります。


TAIRYUDO 京都・大龍堂書店

京都で昭和元年に先代が創立した建築書専門の書店。現在は店主・山岸豊さんが営み、今年で80年目を迎える。京都の建築サロンと情報交換の場となることを心掛けている。
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町175
平日9:00~18:00、日曜祝日13:00~18:00

http://tairyudo.com/