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今日、どんな花を飾りましたか。モデル・前田エマさんの花のある暮らし。April 25, 2023

2023年4月6日発売の特別編集MOOK「花と緑を愛でる」。花の飾り方、植物との暮らしの実例を中心に、本誌がこれまで特集してきた、ボタニカルなBetter Lifeを一冊にまとめました。日常にさりげなく花を取り入れている15人に、ふだんの花の飾り方を聞いた企画「今日、どんな花を飾りましたか」より、ここではモデル・前田エマさんの花のある暮らしを紹介します。

今日、どんな花を飾りましたか。モデル・前田エマさんの花のある暮らし。

シンボリックな一輪を、アートブックとともに。

 前田エマさんは無類のアート好き。リビングの壁一面を埋め尽くす本棚にも、国内外のアーティストの絵画や写真などの作品集がズラリと並んでいる。そんな彼女の花の飾り方は、印象的な季節の花を1〜2輪選ぶというシンプルなもの。でもそこには、アート好きならではのひと工夫がある。

「花を買ってくるといつも、表紙の色みや空気感が合いそうな作品集を本棚からいくつか引っ張り出して、近くに置いています。インテリアとして楽しみながら、時々横に座って、花を感じながら本を開く時間が好きですね。今日のメインは渋めのピンク色の蘭なので、緑のアンスリウムを横に添えつつ、落ち着いた装丁の作品集を隣に重ねてみました」

 蘭を生けたのは、〈ディーブロス〉のビニール製の黄色いフラワーベース。

「花や画集に合わせて替えられるように、花器も多くの種類を持つことができたら素敵だなと思うんですが、収納場所に困るんですよね。このフラワーベースは折り畳みができるので重宝しています」

 エッセイなどの書き仕事も多い中で、特にコロナ禍で家で仕事をする時間が増えてからは、週に一度、花を買い替えることがルーティンとなった。

「花を飾っていると、つぼみだったものが花開いて、枯れて、と変化していく様子を見届けることができる。変化のない毎日でも、時間の流れを視覚的に感じられることで、心が健やかでいられますね」

PROFILE

前田エマ Emma Maeda モデル

東京造形大学を卒業。エッセイ、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど幅広い分野で活動。アートや本、映画にまつわるエッセイを雑誌やWEBで寄稿している。2022年には初小説『動物になる日』(ミシマ社)を刊行。

前田エマ

photo : Kazumasa Harada illustration:Shapre text : Emi Fukushima

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