京都さんぽの定番&寄り道スポットガイド

『河井寬次郎記念館』で目を養い、そのまま器ショッピングへ。京都さんぽの定番と寄り道ガイド⑨March 13, 2024

本誌連載「&Kyoto」でおなじみ、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが案内する、京都旅で訪れたい14の定番と28の寄り道スポット。ここでは、『河井寬次郎記念館』と周辺の寄り道スポットを紹介します。

定番⑨ 河井寬次郎記念館 河井寬次郎が設計し、大工の兄に依頼して建てた家は、古民家を彷彿とさせる力強さや、広い中庭から部屋や仕事場へ取り込む光など、至る所で用の美を感じさせている。濱田庄司から送られた階段箪笥と、それに合わせてデザインした数珠状の手すりなど、見どころは数多く、時間はあっという間に過ぎてしまう。▷京都市東山区五条坂鐘鋳町569 ☎075−561−3585 10:00~17:00 (入館受付~16:30) 月休 (祝日は開館、翌日休) 入館料¥900

定番⑨ 河井寬次郎記念館

河井寬次郎が設計し、大工の兄に依頼して建てた家は、古民家を彷彿とさせる力強さや、広い中庭から部屋や仕事場へ取り込む光など、至る所で用の美を感じさせている。濱田庄司から送られた階段箪笥と、それに合わせてデザインした数珠状の手すりなど、見どころは数多く、時間はあっという間に過ぎてしまう。

▷京都市東山区五条坂鐘鋳町569 ☎075−561−3585 10:00~17:00(入館受付~16:30) 月休(祝日は開館、翌日休) 入館料¥900

偉大な陶工に刺激され、その足でうつわ巡り。

 民藝運動の担い手として活躍し、用の美を追求した陶工・河井寬次郎。昭和12(1937)年に自ら設計した、住居兼仕事場をそのままの姿で残したのが『河井寬次郎記念館』だ。その美意識に触れるひとときは、うつわ好き、クラフト好きにとってたまらない時間。京都に数ある名所のなかでも、ここが一番のお気に入りという声も少なくない。「暮しが仕事、仕事が暮し」。寬次郎の残したその言葉を思い浮かべながら作品を愛で、ものづくりの背景を知り、ときには庭でくつろぐ猫と戯れるのもいい。
 穏やかに感性を刺激されたあとは、『市川屋珈琲』でフルーツサンドを頬張りながら余韻に浸るのがいつもの定番。
 目を養い、胃袋を満たしたあとは、ふつふつと湧いてくる、うつわ欲を満たしたい。東大路通を渡った細い路地の奥にある『ウード』では古道具や、岡野里香や北野藍子ら現代作家の器を。清水五条の駅へと戻る道すがら立ち寄りたいのは『』。店主の李美香さんがセレクトするのは、李明恵や林沙也加ら、韓国や日本の作家による居住まいのいい器たち。簡易金継ぎの1日教室に参加するのも、旅のいい思い出になるだろう。清水焼発祥の五条坂界隈で、うつわにまみれる至福の時間を。

寄り道スポット

想
繊細な絵付けの古伊万里もセレクトされている。▷京都市東山区問屋通り五条下ル3丁目東橘町459 ☎075−366−4760 12:00~17:
00 不定休 営業日はInstagramで。

繊細な絵付けの古伊万里もセレクトされている。▷京都市東山区問屋通り五条下ル3丁目東橘町459 ☎075−366−4760 12:00~17: 00 不定休 営業日はInstagramで。
ウード
かつての陶工房をリノベーションした空間には、ろくろが今も残る。古道具は日本のものが中心。▷京都市東山区慈法院庵町58
8−9 ☎なし 11:00~18:00 水休ほか不定休
ウード
かつての陶工房をリノベーションした空間には、ろくろが今も残る。古道具は日本のものが中心。▷京都市東山区慈法院庵町58 8−9 ☎なし 11:00~18:00 水休ほか不定休

Kyoto Strolling Guide京都さんぽの定番&寄り道スポットガイド。

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illustration : Junichi Koka


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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