飾りたいほど美しい。〈エルメス〉から届いた、ガラスボトルのバスケア。December 27, 2024

〈エルメス〉のバスライン＂ル バン エルメス＂がガラスの容器を採用し、リニューアルした。浴室にガラスを？と不思議に思う人もいるかもしれないが、自然を尊重するメゾンのプロフィールを知れば、むしろ、ついに！と納得できる。繰り返し使えるガラスの容器、さらに一部にレフィルを用意したのは、持続可能な取り組みのひとつ。それでいて、日常の中に「美」を忘れない。明るく色鮮やかなボトルはまさにオブジェそのもので、煌めくガラスは、部屋に飾りたくなるほど美しい。虹のように輝く色彩豊かなバスアイテムを日々の暮らしに取り入れることで、目に見える美しさだけでなく、触れる心地よさ、そして香る喜びを、心ゆくまで堪能できるというわけだ。
　香りのラインナップは8種類で、メゾンを象徴する錚々たる顔ぶれ。酸味と甘味を見事に表現したフルーティな柑橘系 「オー ドゥ ルバーブ エカルラット」を含む3種の香りは、2016年に発表された「コロン エルメス」より。そして 2003年に発表された「地中海の庭」をはじめとする「庭園のフレグランス」シリーズからも5種が揃う。柑橘や花々、木々の香りが織りなすフレッシュなアロマなど、どれも詩的かつ幻想的で、どこか旅気分も楽しめる。ボトルカラーはそれぞれの香りとマッチさせ、グリーン、ブルー、レッドなどバスルームに華やぎを添えてくれる。髪にも体にも使えるヘア＆ボディ シャワージェル、そして滑らかでシルクのような肌触りを叶えるモイスチャライジング ボディローション。さらに、みずみずしくさっぱりと仕上がるハンド＆ボディ クレンジングジェル、ヘア＆ボディ ドライオイルなど、香りによってラインナップはさまざま。なかでも注目したいのは、ヘア＆ボディ シャワージェルとボディローションの組み合わせ。ジェルで髪と体を一緒に洗うことができ、さらにお風呂上がりには同じ香りのローションを全身に纏う、というトータルな提案をしてくれるところに〈エルメス〉らしい心意気を感じ、胸が躍る。
　バスルームは単なる生活空間ではなく、感性を育む場所だと気づかせてくれる＂ル バン エルメス＂。五感が刺激されることで、新たなアイデアが芽生えるきっかけにもなりそうだ。大切な誰かや自分に、ギフトとして贈ってみては。

photo : Shinsaku Kato
※この記事は、No. 134 2025年2月号「&Beauty」に掲載されたものです。