BOOK 本と言葉。

20代のときに、私の生き方を変えた本。『優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ 向かうのか』/茨城・つくば『本と喫茶 サッフォー』 が届けるベターライフブックス。August 13, 2026

This Week Theme20代のときに、私の生き方を変えた本。

Book of the Week『優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ向かうのか』米本昌平、松原洋子、橳島治郎、市野川容孝 著(講談社現代新書)

20代のときに、私の生き方を変えた本。『優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ 向かうのか』/茨城・つくば『本と喫茶 サッフォー』 が届けるベターライフブックス。

私がフェミニストになったきっかけは映画作家のアニエス・ヴァルダです。20代のときに彼女の作品『歌う女・歌わない女』(1977年製作)を後追いで観て、フランスで1975年まで中絶が非合法だったことに驚きました。そこで日本の法律が気になり調べたところ、刑法に堕胎罪があり、母体保護法が存在するから中絶が可能であること、さらに母体保護法はかつて優生保護法だったことを初めて知ったのです。松原洋子さんによる第五章「戦後の優生保護法という名の断種法」は女性や障害者の身体が国家にどう管理されてきたのかが詳細に整理されています。歴史的実態を丁寧に見ていくと、政策やフェミニズムの見え方も変わってくると思います。2016年に起こった津久井やまゆり園事件から10年、優生思想について改めて考えるためにおすすめの本です。

edit:Seika Yajima


BOOKSHOP 本と喫茶 サッフォー

本と喫茶 サッフォー
編集者である山田亜紀子が2023年にオープンした茨城県つくば市にある小さなブックカフェ&フェミニスト出版。都心から離れた大型書店では見つけにくいジャンル(主にフェミニズム・ジェンダー・福祉)を中心に、絵本、学術書など幅広く選書している。本を通して、“誰もが安心して立ち寄れる居場所”をつくることを大切している。店内では喫茶時間も楽しめる。 住所:茨城県つくば市天久保1-15-11 アイアイビル 104号室 営業時間・定休日:イベント等により営業時間・休日が変わるため、HPにて確認を。

bookcafe-sappho.com

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