FASHION 自分の好きを身に着ける。
「すべてを見える化」して、風通しよく。グラフィックデザイナー・小林杏奈さんのクローゼット。September 27, 2026
スタイルのある人のワードローブはどのように形づくられているのだろう。&Premium155号(2026年11月号)「あの人のクローゼット」より、グラフィックデザイナー・小林杏奈さんのクローゼットを紹介します。
「すべてを見える化」して、風通しよく。
すっきりとした清潔感に満たされたなかに、かわいくユーモラスな小物がそっとちりばめられている。そのバランスが居心地のいい小林杏奈さんの自宅は、広い土間が特徴的だ。「もともとは部屋でしたが、壁を取り払って玄関とつなげました」と小林さん。壁面には躯体現しに棚板を渡したオープンシューズラック。ロー&ハイカットに色違いと、〈コンバース〉のALL STARが何足も並ぶ。棚板をあえて全幅には渡さずにハンガーパイプのコーナーも設けたが、「余白があるのが気に入って」、今は何も吊るしていない。また、シューズラックを目隠しできるようカーテンレールを設置するも、結局オープンなままに。「風通しのよさ」がこの家のテーマというだけあって開放感たっぷりの空間だ。
そもそも3LDKからワンルームにリノベーションしたのは「全部を見渡したい」から。その考えは収納にも反映されており、だから靴にしろ服にしろ、基本はオープンクローゼットだ。「しまい込むと存在を忘れてしまうし、見えていたほうが服のコーディネートも考えやすい」と小林さん。それに隠して誤魔化すことができないことが、整理整頓を必然的に促してもくれるだろう。
ファッションは住まい同様、色も形もシンプルなものが多いが、さりげなく「ひとクセあるのが好み」。前後の身頃で色の異なる〈ディアルテ〉のニットや、ハンドル部分のみレザー仕立ての〈カマロアン〉のバッグ、それに形の変わったアクセサリーなど、遊び心でコーディネートにポイントをつくるのだという。
週に一度のクローゼット掃除のたびに持ち物を見直すのもすっかり習慣に。「収納スペースは増えないので、定期的な片付けは大事ですね」


小林杏奈グラフィックデザイナー
本業のほか、フィンランドにまつわるデザインとものの循環をテーマにしたウェブショップを運営。建築好きが高じて週2日、住宅系の会社に勤務も。
photo : Shinsaku Kato text : Mick Nomura (photopicnic)








































