メキシコ民芸を代表する作家、イサイーアス・ヒメネスが来日。関東、関西の3つのミュージアムでそれぞれ1日限定のイベントを開催。March 13, 2025

メキシコ南部・オアハカ州を代表する工芸オアハカンウッドカーヴィング。その第一人者である作家、イサイーアス・ヒメネスがこのたび来日し、1日ずつ限定のイベントを関東、関西で開催する。3月16日（日）に大阪「国立民族学博物館」からはじまり、3月20日（木）に栃木「濱田庄司記念益子参考館」、最終日の3月22日（土）は埼玉「埼玉県立近代美術館」と、3つのミュージアムを巡る。

オアハカ州では、1950年代から動物や骸骨をかたどった木彫りがつくられ、現在では世界中のコレクターに愛されるように。イサイーアス・ヒメネスは、この工芸の創始者である父マヌエル・ヒメネスとともに幼少期から制作を続け、今ではメキシコ民芸を代表する作家として知られている。

鮮やかな色彩と一つひとつ丁寧に手描きされた模様が特徴で、木彫りとは思えないほど滑らかな曲線とフォルムを持った大小様々な作品群を展開。

今回のイベントでは、制作過程の実演に加え、父マヌエル・ヒメネスの貴重なドキュメンタリー映像の上映も。また、イサイーアス本人が語るオアハカンウッドカーヴィングと父への思いを通じて、作品の魅力を多方面から体験することができる。

さらに、マヌエルのヴィンテージ作品を紹介し、オアハカンウッドカーヴィングの歴史について綴ったタブロイド本も販売。展示の理解をより深めるための手引きとなるだろう。