TRAVEL あの町で。
本、雑貨、音楽、コーヒー、 カルチャーを感じる街、ソウル・望遠洞(マンウォンドン)を歩く。後編October 07, 2026
ソウルの日常を訪ねた2026年9月28日発売の別冊MOOK「&Seoul/ひとりでも、韓国・ソウル」より、出版ディレクターのキム・アヨンさんに教えてもらった、望遠洞(マンウォンドン)で立ち寄りたい散歩スポットを紹介します。
この記事は後編です。前編はこちらから。
6.house of vinyl 望遠店 하우스오브바이닐 망원점/ハウスオブバイニル マンウォンジョム
Shop Data ▷마포구 희우정로 16길 23 1 층/1F, 23, Huiujeong‒ro16‒gil, Mapo‒gu 11:00~22:00 無休 Instagram@houseofvinyl_mangwon
7.Silo Store 사일로 상점/サイルロ サンジョム
Shop Data ▷마포구 희우정로 10길 32/32, Huiujeong‒ro 10‒gil, Mapo‒gu 15:30~20:00(土日14:00~) 月火休 Instagram@@_silo_store 営業時間は季節で変動するので確認を。
8.cacaodada 카카오다다/カカオダダ
Shop Data ▷마포구 희우정로 10길 15 102호/102, 15, Huiujeong‒ro 10‒gil,Mapo-gu 11:00~19:00 日~水休
Instagram@cacaodada
9.マンナ食堂 만나식당/マンナシクタン
Shop Data ▷마포구 월드컵로 142/142, World Cup‒ro, Mapo‒gu 11:00~16:00 17:00~22:00 日休
本を手に向かいたい、物語のあるカフェや雑貨店。
音楽を聴きながら読書ができる場所も。望遠駅から徒歩15分、静かな住宅街の中に現れる『house of vinyl 望遠店』。バイニルとはLPレコードのことで、ソウルでは2023年頃から「LPカフェ」が流行っているんです。ここでは、一人1曲聴きたい曲をリクエストできるシステムがあり、リクエスト以外の曲は、LPの音で音楽を楽しめます。
このあたりには、物語を感じられる店が他にもあります。例えば、アンティーク&ヴィンテージ雑貨を扱う『Silo Store』。ここは、幼い頃、アメリカに住んでいたオーナーのキ・エダンさんが、家族とともに集めたものが所狭しと並んでいます。どこで使われていて、持ち主はどんな人だったのか、それぞれの商品にまつわるストーリーを聞くことで、ここでの買い物が私にとって特別な体験になるんです。
また、近所にある『cacaodada』にも、贈り物を買うために、月に一度は訪れます。ここは、カカオ豆を輸入し、直接ロースティングも行っているビーン・トゥ・バーの店。店に入ると、テンジャン(味噌)のような発酵の香りとともにチョコレートの甘い香り。粉乳の代わりに玄米を使って、ホワイトチョコを作るなど、常識にとらわれない、おいしい商品を作り続けています。
歩き疲れたら、北朝鮮式のマンドゥチョンゴル専門店『マンナ食堂』へ。餡に豆腐とニラがたっぷり入っていて、青唐辛子のきいたスープの辛味が特徴です。靴を脱いで店に上がる家庭的な雰囲気で、店のお母さんがマンドゥの皮に餡を詰めている姿が見られるのもいい。韓国では正月にトックク(餅スープ)を食べるのが定番だけれど、私はここにマンドゥクッ(餃子スープ)を食べに来ます。ずっとなくならないでほしい、本当は秘密にしておきたい店です。
area data
ソウル市の西側を代表する街、弘大(ホンデ)の西に位置する望遠洞は、観光客にも人気の望遠市場を中心に発展してきたエリア。流行に左右されない老舗の食堂と個人で営むカフェや書店が混在する。赤い半月アーチが美しい城山(ソンサン)大橋に隣接する望遠漢江(ハンガン)公園は、夕日の名所でもある。最寄り駅は、地下鉄6号線の望遠駅。
案内人キム・アヨンさん
出版ディレクター。俳優のパク・ジョンミンが運営する韓国の出版社「ムジェ」で取締役を務めている。お酒が好きで、様々な資格を持っている。新しい路地やおいしい店を探し回るのが好き。Instagram@ayngkm
photo : Shinnosuke Yoshimori illustration : Adrian Hogan coordination & photo & text : Hanae Koike cooperation : Sachiko Kumagai


































































