TRAVEL あの町で。
センスと個性が交錯する閑静なスモールタウン、ソウル・延禧洞 (ヨニドン)へ。前編October 06, 2026
ソウル在住のローカルに聞いた情報が詰まった2026年9月28日発売の別冊MOOK「&Seoul/ひとりでも、韓国・ソウル」より、セラミックアーティストのヤン・ホンジョさんに教えてもらった、延禧洞(ヨニドン)で立ち寄りたい散歩スポットを紹介します。
この記事は前編です。後編はこちらから。
延禧洞 연희동/ヨニドン
移り変わりが早いソウルでも、延禧洞は流行の波が比較的緩やか。顧客とのコミュニケーションを大切にしながら、長く続いている店がたくさん。今回ヤン・ホンジョさんが紹介してくれるのも、穏やかな雰囲気の店ばかり。韓国の「パリパリ文化」(早く急いでという意味)が苦手でも、ゆっくりと散策を楽しめるはず。
1.OJACRAFT 오자 크래프트/オジャクレプトゥ
Shop Data ▷서대문구 연희로 11가길 24 3층/3F, 24, Yeonhui‒ro11ga‒gil, Seodaemun‒gu 13:00~19:00 月休 Instagram@oja.seoul, ojacraft
2.objectify 오브젝티파이/オブジェクティパイ
Shop Data ▷서대문구 연희맛로 3‒4 2・3층/2・3F, 3‒4, Yeonhuimat‒ro, Seodaemun‒gu 12:00~18:00 月休 Instagram@objectify_official @collect_yy
3.t.t.a 티티에이/ティティエイ
Shop Data ▷서대문구 연희로 11길 28‒5/28‒5,Yeonhui‒ro 11‒gil, Seodaemun‒gu 12:00~20:00(月~金16:00~17:00休憩) 不定休 Instagram@tta_official_
4.collect store 생활수집/センファルスジプ
Shop Data ▷서대문구 성산로 316 2 층/2F, 316, Seongsan‒ro, Seodaemun‒gu12:00~19:00(土日~18:00) 火、最終週の月休 Instagram@collect.store
路地の小径を歩き、個性豊かなセレクトショップへ。
まず立ち寄りたいのは、陶芸作家のオジャ(オ・スンウク)が手がけるセラミック作品を中心に展開しているアトリエ兼ショップ『OJACRAFT』。鋳込みで成形し、青磁や白磁など韓国ならではの情緒を意識した釉薬を施した器は、モノトーンを基調にしながらもどこかヴィンテージのよう。ユニークなモチーフも多く、手仕事ならではの表情が伝わり、私も同じ陶芸家として刺激になります。住宅街に溶け込むように佇む『objectify』はギャラリーとしてスタートし、少しずつ規模を広げながら作家ものの器を扱うセレクトショップへと成長。特徴的なのは作家名や作品名、商品名などをあえて表示していないこと。使い手が直感でアイテムを選べるようにという配慮からですが、質問をすれば、作家や用途についても丁寧に教えてくれます。
路地を進んで古民家のような佇まいのセレクトショップ『t.t.a』へ。ここは韓国の若手作家やヨーロッパのアイテムを中心としたインテリア雑貨の宝庫! かつては1階だけだったスペースは、人気が高まるにつれ2階にも広がり、オリジナルのアパレルブランド〈quiona〉の常設や、他ブランドのポップアップスペースも。所々にディスプレイされたポスターやブランケットも買うことができるので、見逃せません。少し歩くと、『collect store』が見えてきます。〝生活編集売り場〞を掲げるこの店では、器に限らず小物や日用品など、暮らしが少し豊かになるようなアイテムが目白押し。ハンドメイドならではの温度を感じられるものや、日本の手仕事による小さな雑貨も置かれていて、ジャンルを横断したセレクトがおもしろいんです。
area data
若者が集う弘大(ホンデ)の北側に位置する落ち着いたエリア。かつては静かな住宅街だったが、近年は感度の高いセレクトショップや飲食店が点在。あちこちに残る古い建物や緑豊かな通りが心地よく、観光地化された場所とは一線を画す。最寄り駅の地下鉄2号線弘大入口(ホンデイック)駅から徒歩約20分。タクシーやバスでの移動がベター。
案内人ヤン・ホンジョさん
セラミックアーティスト。〈Hairy Birdbox〉名義で延禧洞の近くにアトリエを構える。週末には陶芸教室も開催。また乙支路(ウルチロ)で本屋&ギャラリー『TREE LIKES WATER』も運営している。Instagram@yangh0ngj0
photo : Shinnosuke Yoshimori illustration : Adrian Hogan text : Shoko Matsumoto coordination : Aiko Futamata









































































