相米慎二監督の名作『お引越し』、『夏の庭 The Friends』が30年ぶりに日本で公開。December 22, 2024

『セーラー服と機関銃』『ションベン・ライダー』など、1980年代の名作を手がけた相米慎二監督は、現代の映画界で活躍する監督たちにも影響を与えた日本映画界を代表する監督の一人だ。

1990年代に公開された作品が4Kリマスター版（35ミリオリジナルネガフイルムから4K解像度によるスキャンを行い、デジタルリマスター作業を施したもの）として生まれ変わり、昨年のベネチア国際映画祭クラシック部門で最優秀復元映画賞を受賞。その後、フランスでは130もの映画館で上映され、大きな反響を呼んだ。さらに、今年の夏には、香港映画祭でも「相米慎二監督特集」としてワールドプレミアを果たすなど、没後20年以上が経った今もなお、彼の作品は世界中で愛されている。

そんな世界的な映画監督である相米監督の代表作が、ついに日本のスクリーンに戻ってくる。上映するのは、カンヌ国際映画祭に選出された『お引越し』と、世界十数カ国で翻訳出版されているロングセラー小説『夏の庭-The Friends-』（湯本香樹実 著）を映画化した『夏の庭 The Friends』の2作品。

公開から30年以上を経てもなお、私たちの心に響く映像とストーリー。12月27日（金）より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。

12月20日（金）発売の本誌『明日を生きるための映画。』も併せてどうぞ。