INTERIOR 部屋を整えて、心地よく住まうために。
暮らしの変革を提案するギャラリー。長野・御代田『SAMNICON』へ。June 22, 2026

ものを見るだけでない、考え方も受け取れる場所。
2023年にオープンした、長野・御代田に位置する『サムニコン』。ここをつくったのは、東京・蔵前でショップ『シュロ』を営んできた宇南山加子さんと、プロダクトデザイナーでパートナーの松岡智之さん。2019年に土地を入手してから、毎週末、東京から通いながら6年かけてつくった自宅と、隣接するインテリアギャラリーは、ただものを紹介するだけでない、彼女たちが実践している生活スタイルを伝える場所でもある。

きっかけは、12年前に訪れた北海道のある家。
「そこは家の中に小さな焼却炉があって、出たゴミを燃やした熱で三度のごはんを作り、さらに給湯までできるシステムを構築していたんです。それを見たとき、とても衝撃を受けました。ゴミを燃やすだけでごはんも食べられるし、お風呂も入れる。それができるなら、もっと他にもできることがあるのではないかと、自分たちでもエネルギーについてものすごく勉強しました」
そこから、10年後にはそれに近い生活をしたいと、自分たちにとって心地いいと思える土地を探し始め、ここ御代田に行き着いた。
「川と海に近い、森の中、東京に近い、標高1000mと5つの条件を決めていました、それがすべてぴったりだったんです。長野なのですが、実は日本海まで車で1時間半と、海も遠くないんです」
そして、10年かけて勉強した小さいエネルギーでの暮らしを実現するための建物を設計。
「自給自足的な暮らしって追求すると縄文的だったり、ヒッピー的になったりする。でも、そうではない暮らしの仕方があるんじゃないかと思っていて、それをトライ&エラーしている感じです」
家具を中心に販売し、展示も行う。その上で、興味のある客には、過剰なエネルギーを使わない、自分たちの暮らしについての説明もする。ものとの出合いに加えて、根源的な暮らしとは何か、という問いを与えてくれるギャラリーだ。
長野県北佐久郡御代田町塩野482‒10 ☎050‒1288‒9340 営業は不定期。オープンデイはInstagram(@somnicon_miyota)にて。

photo : Ayumi Yamamoto edit & text : Wakako Miyake













































