台湾スイーツ食べ比べ
サクッとホロッと! やみつきになる定番おやつのエッグロール。 【&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ 】March 20, 2023
ピーナッツ餡入りや鉄観音茶味など種類が豊富。
台北郊外の淡水に本店を構える『海邊走走』。エンジニアだったオーナーが自らの愛するエッグロールをより洗練したものにしたいと改良を重ねた。当初は「市集」と呼ばれる手作り市で販売していたが、口コミでおいしさが知られ、現在は各地に18店舗を構えるほどに成長した。今も昔も手作りにこだわり、種類が多いのも特色。雲林県北港産のピーナッツを用いたクリーム餡やカカオ含有量70%のチョコ餡入りのほか、ゴマ餡やナッツ餡もある。目玉は5倍の厚さに巻いた「激厚黄金蛋捲」で、独特な食感が楽しめる。また、生地に鉄観音茶の茶葉を練り込んだものも人気だ。台北市内では西門町店が種類豊富で、MRT中山駅にある店舗では一部をバラ売りにしている。いろいろと試してみたい。
ハイピエンゾウゾウ
台北市萬華區成都路39號(西門町店) ☎02−2331−1096 11:00~21:00(金土~21:30) 無休 ピーナッツ餡の「花生愛餡蛋捲」は8本入り270元。
素材から長さまでこだわった米のエッグロール。
今年21周年を迎える人気ショップ『PEKOE』。ここではグルメ作家・葉怡蘭が厳選した食品や日用品を扱うほか、オリジナル商品の開発にも力を入れている。台湾の良質な食材を用いることをモットーとし、エッグロールは台中の農家から仕入れた原生種の秈米と、宜蘭産の平飼いの卵を使用。水やバター、防腐剤などは一切用いていない。台北郊外の坪林産の文山包種茶と、ベルガモットで燻したアールグレイの茶葉を練り込んだ2種類があり、いずれもほのかな茶の風味を楽しめる。開発の際には茶葉のひき具合や量を何度も調整し、ベストな食感や味わいを生み出したという。長さは8.5㎝と、通常のものの半分の大きさで食べやすいのが魅力。小麦粉アレルギーの方にもおすすめの一品。
ペコエ
台北市大安區敦化南路一段295巷7號(この番地から約10歩進み、右折) ☎02−2700−2602 11:00∼19:30 第2月休 10本入り160元。
文/片倉真理 写真/片倉佳史
※この記事は、No. 112 2023年4月号「&Taipei」に掲載されたものです。