長田佳子の季節のハーブを愉しむお菓子。
バレンタインに作りたい「オレンジミントのアマンドショコラ」 長田佳子の季節のハーブを愉しむお菓子 vol.22 January 22, 2022
自然からのいただきものであるハーブの力を取り入れて、心と体に優しく寄り添う「レメディ」のようなお菓子を作る〈foodremedies〉として活動する菓子研究家の長田佳子さん。砂糖にはない甘さやほのかに感じる苦味、鼻をくすぐるいい香り——。ハーブはそのときの心と体の状態によって、五感で感じ取るものが繊細に変化する奥深さを秘めた暮らしに役立つ植物です。そんな季節のハーブを使った長田さんオリジナルのお菓子のレシピを紹介するこの連載。第22回は「オレンジミントのアマンドショコラ」をお届けします。
This Month's Herbal Sweets
「オレンジミントのアマンドショコラ」
赤ワインの〝つまみ〞にもなる、さわやかな香りのアマンドショコラ。
家で過ごす時間が長くなる寒い季節は、気分を明るくさせてくれるような、ちょっとしたスイーツを日常の〝相棒〞にしてみると、暮らしが楽しくなる。気軽につまめて、一粒でも食べ応えのあるアマンドショコラは、仕事中のブレイクタイムやお酒を楽しむ時間に、心を和ませてくれるはず。これから控えているバレンタインのギフトにもぴったりなチョコレートスイーツです。
作り方は至ってシンプル。アーモンドは有機栽培で作られた生のものをチョイスして、キャラメリゼを。カリッと香ばしいアーモンドだけでも十分においしいけれど、さらに、カカオ含有量の多いビターなチョコレートを絡めてハーブで香りづけをするステップを加えることで、ぐっと味に広がりが生まれます。
基本的にはどんなハーブを使ってもOK。オレンジミントを使うと、噛んだ瞬間に本物のオレンジのような柑橘のさわやかな香りがふわりと立ち上がり、気分を高揚させてくれたり、緊張した心を和らげてくれたりします。
素材そのものの味の際立ちはそのままに、互いの味を引き立て合う、じんわりとしたおいしさが口の中に広がっていく瞬間は至福。ついつい、食べる手が止まらないなんてことも。ベストマッチなドリンクは軽めの赤ワイン。ワインを口に含んだときの香りや風味とのマリアージュをぜひ、楽しんでみてください。
レシピ 2〜3人分
・アーモンド 40g
・チョコレート(カカオ含有量80%) 20g
・きび砂糖 15g
・水 小さじ1強
・ナツメグホール 適量
・オレンジミント 適量
・ココアパウダー 適宜
How to cook
photo:Hiroko Matsubara edit & text:Seika Yajima
ハーブ:まるふく農園 キッチンクロス提供:FLUFFY AND TENDERLY
器:ヨーロッパアンティーク