甲斐 みのり – 文筆家 | & Premium (アンド プレミアム)

文筆家 甲斐 みのり


March 25, 2022 / 〔PR〕 文筆家・甲斐みのりさんの機嫌よく過ごすための7つのメソッド

与えられた時間は平等なのだから、より楽しく生きたほうが得。そうわかってはいるけれど、実践するのは案外難しいことかもしれません。嫌なことがあっても気分を害さず、毎日を楽しく過ごす。「それにはちょっとしたコツがあるんです」と話してくれたのは、文筆家として活動している甲斐みのりさん。誰にでも真似できる、自分の機嫌をとるための7つのメソッドを教えていただきました。

 

1 よく歩く

長時間歩いても疲れないというレザーのストラップシューズ。イスラエルで靴職人が手作りしているそう。
長時間歩いても疲れないというレザーのストラップシューズ。イスラエルで靴職人が手作りしているそう。
日常的に使用しているのはiPhoneにあらかじめ内蔵されているアプリ「ヘルスケア」。歩数や距離を可視化・分析してくれる。
日常的に使用しているのはiPhoneにあらかじめ内蔵されているアプリ「ヘルスケア」。歩数や距離を可視化・分析してくれる。

「以前は取材や講演などで月に数度は旅に出ていましたが、ここ数年は思うように遠出することができなくなりました。そこで私は、毎日を過ごす自分の街を好きになろうと思ったんです。まずは街を知るために、散歩をすることにしました。普段から1〜2駅くらいなら歩いてしまうし、時間のある日は1万歩以上歩くこともあります。散歩って、どの道を選んでもいいし、好きなように寄り道していいし、すべてを自分で選択できるすごく自由な時間だと思うとうれしくなる。とはいえ目的があるほうが歩く気になるので、隣町の友人の家への届け物を目的にしたり、歩数ごとにポイントが貯まるアプリを入れたりもしています」

 

2 好きなお店に通い続ける

チーズを使ったパンに目がないという甲斐さん。何種類も衝動買いしてしまうこともよくあるとか。
チーズを使ったパンに目がないという甲斐さん。何種類も衝動買いしてしまうこともよくあるとか。
奥に厨房があり、店内には朝早くから焼きたてのパンの香りが漂う。
奥に厨房があり、店内には朝早くから焼きたてのパンの香りが漂う。

「新しいお店も好きですが、街に昔から根づいているようなお店が特に好き。どこにいたってお取り寄せができる便利な世の中ですが、“自分の街の味”を大切にしたいと思っています。いつでも行けると思うと後回しにしてしまうかもしれませんが、閉店してしまったら後悔先に立たず。お店がいつまでも続きますようにという応援の気持ちも込めて、なるべく足しげく通おうと心がけています。通ううちにお店の人と仲よくなることもあって、会話をするのが散歩の楽しみにもなっています」

SHOP INFORMATION
『藤の木』
東京都杉並区西荻北3-16-3
☎︎03-3390-1576
営業時間:8:30〜19:00 
日・祝休

 

3 喫茶店を書斎代わりに使う

いちばん気に入っているのは窓際のベンチ席。木漏れ日が気持ちよく、店内が見渡せるのもいい。
いちばん気に入っているのは窓際のベンチ席。木漏れ日が気持ちよく、店内が見渡せるのもいい。
甲斐さんがコーヒーと一緒によくオーダーするという「どんぐりクッキー」。深煎りコーヒーと相性抜群。
甲斐さんがコーヒーと一緒によくオーダーするという「どんぐりクッキー」。深煎りコーヒーと相性抜群。

「自分の家のほかに、居心地のいい場所があるってうれしい。だから私は気になるお店には、迷わず入ってみることにしています。緊張することもあるけれど、自分が体験したうえで、誰かの評価ではなく自分で星をつけることが信条。それが旅先の地方だと、ヨソモノ感丸出しで浮いてしまうこともありますが、そのおかげで常連客の方々が話しかけてくれるので楽しいんです。逆に東京では、初めて行ったお店でもすっとなじめるのがいいところ。お客さんがみんなそれぞれ、自分の世界に入っている感じがとっても好きです。私もコーヒーを飲みながら静かに仕事をしたり、手持ちの本やお店の蔵書を読んだりして過ごします」

SHOP INFORMATION
『どんぐり舎』
東京都杉並区西荻北3-30-1
☎︎03-3395-0399
営業時間:10:00〜21:00 
無休

 
 

残りのメソッドを知りたい方へ。

いろんなひとりに、健康を。日清製粉グループが心身ともに健やかに暮らせるきっかけを作るライフサポートコンテンツをお届けするポータルサイト「ウェルナビ」にて閲覧頂けます。

 

photo:Wakana Baba text:Shiori Fujii


March 30, 2018 今月の選曲家 甲斐みのり

March.30 – April.05, 2018

Saturday Morning

Title.
Mona Lisa
Artist.
Lio
美術館や博物館に足を運ぶのは、たいてい土曜日の午前中。人混みのピーク前を狙ってのことだけれど、話題の展覧会や大規模な美術館でなければ、ときに束の間、作品や空間を独占できることがある。私が好きなこぢんまりとした私設美術館は駅からだいぶ離れたところにあり、道々に古風で品のある和菓子屋や、通りすがりの人を楽しませるように花咲く庭の手入れが行き届いた洋館なんかがあって、足取りも軽くなる。そんなとき、頭の中で再生されるのがこの曲。80年代にフランスでヒットしたフレンチポップス界のアイドルのチャーミングな歌声。パリの画家のアトリエで茶目っ気ふりまくミュージックビデオもお気に入り。
アルバム『Suite Sixtine』収録。

Sunday Night

Title.
Bluemin’ Days
Artist.
Yogee New Waves
旅先から戻った日曜深夜。BGM代わりにテレビをつけて荷物を片付けていると、不意に流れてきた歌。最初はぼんやり流し聴きしていたのだけれど、いつの間にか手が止まり、気がつけば食い入るようにテレビを見つめ、彼らの演奏に聴き入っていた。一つの曲の中でも一小節ずつ、いつか見た景色のように違った情景が次々と浮かぶ。それは俳句の句集を読むような感覚にも似ていた。旅の疲れと明日からの日常を思い、グレーに染まりかけていた心持ちに、小さな光が差し込む。明日目覚めたら、窓からの景色は春の色。この歌を口ずさみながら、また次の旅に出ようと思った。
『Spring Cave e.p.』収録。

『&Premium』特別編集
『&Music/土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ 』 好評発売中。

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら

March 23, 2018 今月の選曲家 甲斐みのり

March.23 – March.29, 2018

Saturday Morning

Title.
Suger Me
Artist.
Claudine Longet
パリ生まれのクロディーヌ・ロンジェの歌声に惹きつけられるのは、フランス語なまりの英語と、舌ったらずで甘やかなウィスパーボイス。同じくウィスパーボイスのシンガー、リンジー・ディ・ポールのヒット曲をカバーした「Suger Me」は、1972年頃の録音当時、クロディーヌが罪を犯したことでお蔵入りに。未発表・未完成だった幻のアルバムが何年も経って発売されたときに聴いて以来、休日朝の定番。歌詞を紐解けば、甘い偽りを人工甘味料にたとえた三角関係の歌なのだけれど、クロディーヌの甘美な声に背中を押されるように、髪をといたり着替えたり、おしゃれ心を揺り動かされてきたのです。
アルバム『Sugar Me』収録。

Sunday Night

6438
Title.
Fjögur Píanó
Artist.
Sigur Rós
夜にだけ聴く歌がいくつかあって、シガー・ロスの「Fjögur Píanó」もそのひとつ。ひっそりと深い眠りへと続くトンネルのような安らかさと、波立つ思いを鎮める神々しさを感じる曲。CDで聴くだけでなくYou Tubeをたちあげてミュージックビデオを観たくなるのは、「シガー・ロスの世にも奇妙な映像実験」プロジェクトの一環で、さまざまな作家とともに、一般のファンまでも「Fjögur Píanó」に合わせた映像作品を作っているから。作者の名前は分からないけれど、私が好きなのは、夜の闇を進むカメラの中に、いくつものまるい光が映し出される作品。
アルバム『Valtari』収録。

『&Premium』特別編集
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音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら

March 16, 2018 今月の選曲家 甲斐みのり

March.16 – March.22, 2018

Saturday Morning

Title.
Danielle and Dwelling Cat
Artist.
Danielle Lemaire
すぐそばでのどかに鳥がさえずる部屋の中。ミャア、ミャアと、なく猫。ミャア、ミャアと、応える人。聴こえる人にはそう聴こえる、猫と人の二重唱。ダニエレ・ルメールは、自らのレーベルより、電子音楽作品を少部数で発表し続ける、オランダ在住のマルチ・アーティスト。彼女の手にかかれば、猫の声もチャーミングな歌声に。休日が始まる土曜の朝、猫に揺り起こされる幸せを味わいたくて、目覚ましに、ひたすらこの一曲がループするようにセット。二度寝でまどろむ夢の中のおともにも。カシオトーン、民族楽器、玩具などを使ってファンタスティックに即興的に演奏する彼女もまた、無垢で自由な猫のような人なのでしょう。
アルバム『The Best of Danielle Lemaire 1997-2017』収録。

Sunday Night

Title.
Kreuzung
Artist.
Hauschka
プリペアド・ピアノとは、グランドピアノの弦に木や金属やゴム製のボルトやネジをはさみ、打楽器のように音色を響かせること。ドイツのピアニスト・作曲家で、プリペアド・ピアノの奇才と称されるハウシュカことフォルカー・ベルテルマンとの出会いは、眠れぬ夜の隙間を優しく埋めてくれるろうそくの灯のような音楽をレコードショップで探すさなか。エレガントでありながら透き通った陰影のある彼の演奏の虜になり、来日時はライブにも足を運ぶように。真夜中の読書に寄り添ってくれるばかりか、緩々と平らかに恐れなく安らかに、紺碧の海の底に沈んでいくように、深い眠りへと誘われる。
アルバム『The Prepared Piano』収録。

『&Premium』特別編集
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&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら

March 09, 2018 今月の選曲家 甲斐みのり

March.09 – March.15, 2018

Saturday Morning

Title.
サブタレニアン二人ぼっち
Artist.
佐藤奈々子
土曜の朝にドライブなんかが似合いそうな外向きの歌を聴くのは、元来出不精な自分を奮い立たせるため。夜への希望が持てるように。土曜の夜の恋人たちを描いた「サブタレニアン二人ぼっち」の歌詞は、土曜の夜ばかりか、日曜日の朝までも恋しくなる。作詞したのは佐藤奈々子さん。作曲は佐藤奈々子さん&佐野元春さん。編曲は大野雄二さん。同アルバムには、「サブタレニアン二人ぼっち」のB面とも言えるような「土曜の夜から日曜の朝へ」も収録。それから、佐藤奈々子さんが作詞・作曲を手がけた、野宮真貴さん「ツイッギー・ツイッギー」も、土曜の朝のおなじみの歌。
アルバム『Funny Walkin’』収録。

Sunday Night

Title.
Casablanca Moon
Artist.
Slapp Happy
京都大学西部講堂でSLAPP HAPPYの来日公演に足を運んだのは、2000年5月21日。日曜日の夕方だった。青白い夜の海を煌めき照らす月の光のようなダグマー・クラウゼの歌声が好きで、仕事帰りに夜の鴨川べりを歩きながら何度も繰り返し聴いていた。代表曲「Casablanca Moon」をじかに耳にしたとき、先行きが見えず体の芯にこびりついていた重い塊が、するするとはがれ落ちていくのが分かった。あの重い塊は、今もときどき日曜の夜に現れるから、そのたび体中の隙間をCasablanca Moonで埋めて、明日のためにサビを落とす。
アルバム『Casablanca Moon』収録。

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&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら

March 02, 2018 今月の選曲家 甲斐みのり

March.02 – March.08, 2018

Saturday Morning

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Title.
Saint-Tropez Blues
Artist.
Marie Laforet
“歌う女優”に魅せられて、フランスや日本の女優の歌を聴ける映画やCDを蒐集していた。当時、フランスの女優、マリー・ラフォレを知ったのは、秋元康作詞・矢野顕子作曲で、早瀬優香子が歌う「マリー・ラフォレはもう聞かせないで」という歌から。マリー・ラフォレの出演作品で、『太陽がいっぱい』以上に『Saint-Tropez Blues(赤と青のブルース)』を何度も観たのは、マリー・ラフォレがギターを手に歌う姿見たさから。休日が始まる土曜の朝、フランスの女優に憧れて、この歌を口ずさみながら身支度した昔を思い出す。
アルバム『L’integrales Festival』収録。

Sunday Night

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Title.
Les Amis (From “Les Amis”)
Artist.
Francois De Roubaix
『冒険者たち』の音楽で知られるフランスの作曲家、フランソワ・ド・ルーベに出合ったのは二十年近く前。作品集の中でも、切なく美しいメロディに少年と中年男性のスキャットをのせたこの曲を気に入って、眠る前に繰り返し聴いた。クロード・シャブロル監督『いとこ同士』で知られるフランスの俳優、ジェラール・ブランの監督作品『Les ami 』の劇中曲というけれど、日本未公開の映画で分かっているのは、45歳の男性と17歳の少年の関係を描く物語ということくらい。もし観る機会がやってきたとしても、この曲が流れた途端、長年の習慣で心地よい眠気に包まれてしまうだろう。
アルバム『Les Plus Belles Musiques De Films Vol.2』収録。

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&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら

文筆家 甲斐 みのり

プロダクションLoule(ロル)主宰。旅、散歩、お菓子、手みやげ、地元パン、アイス、クラシックホテルなどを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見するのが得意。著書は40冊以上。地方自治体の観光案内パンフレットの制作や、講演活動も行う。
Instgram:@minori_loule

loule.net

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