京都さんぽの定番&寄り道スポットガイド
新定番の『ラダー』や新店に、春さんぽが待ち遠しい二条城界隈。京都さんぽの定番と寄り道ガイド⑭March 18, 2024
本誌連載「&Kyoto」でおなじみ、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが案内する、京都旅で訪れたい14の定番と28の寄り道スポット。ここでは、『ラダー』と周辺の寄り道スポットを紹介します。
定番⑭ ラダー
台所用品のほか、タオルや文房具も扱う。道具の産地は京都に限らずセレクトされている。せっかく京都で買うなら、という人には福知山で作られる『白木屋』の天然木のまな板を。いつも変わらない定番があるように見えて、廃番に伴い扱いが終わったり、新商品に替わることもある。気に入ったものを見つけたら、すぐ買うことをおすすめしたい。
▷京都市中京区西ノ京職司町67−38 ☎075−406−5230 11:00〜18:00 水休ほか臨時休業あり
春がひと際気持ちいい新定番と新顔と。
二条城の南、御池通の路地奥にある『ラダー』は、老舗とは異なるアプローチで展開する、台所用品を中心とする日用品店。京都駅南で店を構えて12年、今の場所へ移って7年になる。もはや二条城界隈のさんぽには欠かせない存在だ。扱うのは余計な装飾のない、機能性の高い道具たち。店主の橋本司さんが日々使って、いいと実感したものだけをセレクトする。キッチンスポンジなどは実際に使って試せるコーナーが設けられているのも実店舗ならではの魅力。
そこから少し東へ。ガラス張りの外観が目を引く『醒』は、大宮通三条下ルに店を構える『器や彩々』の新展開として2023年9月にオープン。モダンな空間に似合う、実用の先にあるアート性の高いラインナップが興味深い。
二条城北側の住宅地に’23年12月に登場したのは良原皓介さん・春菜さん夫妻が営むコーヒーショップ『よしはら』だ。浅めの自家焙煎コーヒーはシングルオリジンで、その日のベストな豆を皓介さんがセレクトして提供する。デーツで甘味をつけた餡バターのスコーンなど、コーヒーを楽しむ菓子は春菜さんの担当。イートインで味わうのはもちろん、二条城の周りを散策しながら飲むのも、これから気持ちがいい季節に。
寄り道スポット
illustration : Junichi Koka