&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。
長野の山奥で、土を蹴る。私を踊る。思いつき、ひとり旅3。写真と文:祷 キララ (女優) #3April 20, 2026
誰かと話すとき、⾃分の周りに薄い膜がかかっているような、膜を張ってしまうような感覚があった。どうでもいいことに囚われて、肝⼼なことに踏み込めていないような感じ。
⾁体に⽴ち返らねば。
経験もないし知り合いもいない。途中参加で丸⼀⽇分の遅れもある。でも。コンテンポラリーダンスに、ダンスキャンプに、感じるものがあった。
⻑野・四賀地区の⼭中の会場に到着した私は、その直感だけをたよりに、踊る⼈たちの輪に⾶び込んだ。
名前も年も肩書きも消え去って、ただの⼈間同⼠、ためす。遊ぶ。さがす。ぶつかる。ダイレクトに呼応する。久しぶりに全⾝が躍動して、汗がふきだす。
午後は森でフィールドワーク。最終⽇には、「⾵景を踊る」と題した森の中での踊りの発表があった。こんなにも膨⼤な情報をはらんだ⾃然の中で、何を受け取ってどう動けばいいんだろう。
⾵景を踊るって、なんだろう。圧倒されて、不安になった。
⽇が暮れると、バスで近くの温泉へ。つぎつぎと裸になって汗を流し、茶褐⾊の湯にざぶんと浸かる。
⼣⾷のカレーは⼿を使い、触覚でも味わってみた。
夜が更けるとDJ がはじまって、座ったまま⾳を聴いたり、1⼈で揺れたりグループで踊ったり。エネルギッシュな動きが⽣まれると、波のように踊りの輪が広がる。眠るのが惜しくて、明るくなるまで踊って、話して、笑った。

翌朝⽬が覚めると、全⾝が⾒事な筋⾁痛!朝⾷をとり、ウォームアップのクラスを経て、いよいよ森へ。
「⾵景を踊る」。
結局何をするか迷ったままだった私は、とにかく⾃分の体と⼼で感じる、ということだけを決めた。背伸びしない。嘘をつかない。あとは遊ぼう。
考える暇もなく踊り続けて、濃密な2⽇間があっという間に終わった。
着替えて昼⾷をすませたら、輪になってキャンプの感想を話し合う。⽬が合う⼈たちそれぞれのことを、仲間だと感じた。⾃分の番になると、素直な⾔葉が⾃然と出てきた。踊りがかっこよくて惹かれていた⼈が、意外な悩みに苦しんでいたことを知ったりもした。
みんな踊りが好きで、うまくなりたくて、悩んでいて、弾けていて、挑んでいた。同じなんだ。
近くの駅まで送ってもらい、ありがとう!と⼿を振り別れる。くったりと重たい体を引きずりながら東京へ。
そういえば、膜のこととかわすれてた。気持ちは明るく爽やかで、落ち着いていた。

女優 祷 キララ
















































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