TRAVEL あの町で。

経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える3つの場所へ。September 09, 2026

2026年8月5日発売の別冊MOOK「&Taipei/台湾、街歩きガイド」より、『目栮』オーナー・李 威萱(リー·ウェイシュエン)さんが教えてくれた、台南のヴィンテージに出合える3つの場所を紹介します。

目利きが選んだ、台湾やヨーロッパの器、古道具。

1.Hiplease antique ハイプリーズ・アンティーク
東區 光華街段

経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。店主のルーさんと、看板猫の春。店内には彼女がパートナーと二人で蒐集したという、台湾やヨーロッパなどのアンティークが所狭しと並んでいる。右手の清朝時代の棚には、台湾製の像などが。 | 店主のルーさんと、看板猫の春。店内には彼女がパートナーと二人で蒐集したという、台湾やヨーロッパなどのアンティークが所狭しと並んでいる。右手の清朝時代の棚には、台湾製の像などが。
店主のルーさんと、看板猫の春。店内には彼女がパートナーと二人で蒐集したという、台湾やヨーロッパなどのアンティークが所狭しと並んでいる。右手の清朝時代の棚には、台湾製の像などが。
経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。店内の一角。国や時代はバラバラに、オーナー二人のセンスで自由にレイアウト。くまのぬいぐるみは、1900年頃のフランスより。 | 店内の一角。国や時代はバラバラに、オーナー二人のセンスで自由にレイアウト。くまのぬいぐるみは、1900年頃のフランスより。
店内の一角。国や時代はバラバラに、オーナー二人のセンスで自由にレイアウト。くまのぬいぐるみは、1900年頃のフランスより。
経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。水色のグラスは、1960年代の台湾の紅茶カップ。当時、冷たいデザートを出す店、冰果室(ピングオースー)で使われていたそう。 | 水色のグラスは、1960年代の台湾の紅茶カップ。当時、冷たいデザートを出す店、冰果室(ピングオースー)で使われていたそう。
水色のグラスは、1960年代の台湾の紅茶カップ。当時、冷たいデザートを出す店、冰果室(ピングオースー)で使われていたそう。

2004年からアンティークショップを営み、現在の場所に移転して約10年。ヨーロッパ、台湾、中国などの家具、古道具、小物、ヴィンテージのジュエリーが数多く揃う。「すべての品々の年代や背景を細かに把握されていて、知識が豊富。ひとつひとつのストーリーを聞いているだけで、ワクワクします」と案内人の李威萱さん。

▷台南市東區光華街177號 ☎0955‒100‒507 Instagram 営業時間・定休日は決まっておらずFacebookで来店予約を。市内中心部からは車で10分。

2.雙囍織品工房 スワンシーズーピンコンファン
民族路三段

経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。台湾の老舗磁器メーカー〈大同磁器〉で、生産終了した初期の小皿をはじめ、1960~70年代の台湾で幅広く使われていたという花柄の大皿など。 | 台湾の老舗磁器メーカー〈大同磁器〉で、生産終了した初期の小皿をはじめ、1960~70年代の台湾で幅広く使われていたという花柄の大皿など。
台湾の老舗磁器メーカー〈大同磁器〉で、生産終了した初期の小皿をはじめ、1960~70年代の台湾で幅広く使われていたという花柄の大皿など。
経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。器や花瓶、陶器のオブジェなどのコーナー。天井に吊るされているのは、台湾の籠や灯籠といった貴重な品々。 | 器や花瓶、陶器のオブジェなどのコーナー。天井に吊るされているのは、台湾の籠や灯籠といった貴重な品々。
器や花瓶、陶器のオブジェなどのコーナー。天井に吊るされているのは、台湾の籠や灯籠といった貴重な品々。

趣味で台湾の民藝を研究して50年以上になるという店主の黃進通(ホワン・チントン)さん。台湾、中国、日本の民藝品、古道具や骨董品が広々とした店内にまるで個人博物館のように並べられている。「台湾原住民が作った壺など、希少なものが何げなく置いてあります。黄さんの気さくで情熱的な人柄が何より魅力的で、人情味のある台南らしさを感じます」

▷台南市中西區民族路三段36號 ☎0929‒898‒181 14:00~20:00 不定休 永樂市場のすぐそばに位置。オリジナルの織物製品も扱う。

3.靑苔moss archives チンタイ モス・アーカイブズ
開山路

経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。ヨーロッパの刺繍やブラウス、ミリタリーなどジャンルごとに揃う。店内の什器でもある椅子や机なども購入できる。 | ヨーロッパの刺繍やブラウス、ミリタリーなどジャンルごとに揃う。店内の什器でもある椅子や机なども購入できる。
ヨーロッパの刺繍やブラウス、ミリタリーなどジャンルごとに揃う。店内の什器でもある椅子や机なども購入できる。
経年の美しさが宿る空間で店主の個性に魅せられて。台南のヴィンテージに出合える場所へ。3面の壁に囲まれた中庭には大木があり、涼やか。「光が燦々と降り注ぐ、台南らしい気持ちのよい空間。特に、中庭は一見の価値ありです」 | 3面の壁に囲まれた中庭には大木があり、涼やか。「光が燦々と降り注ぐ、台南らしい気持ちのよい空間。特に、中庭は一見の価値ありです」
3面の壁に囲まれた中庭には大木があり、涼やか。「光が燦々と降り注ぐ、台南らしい気持ちのよい空間。特に、中庭は一見の価値ありです」

19世紀後半から20世紀半ばまでのフランス、イギリスの服を中心に、家具やアクセサリーも扱う。オーナーの黃子昂(ホワン・ズーアン)さんが一目惚れした築70年ほどの建物は、中庭がある〝三合院〞という伝統的な建築に影響を受けたつくり。2年かけて改装し2020年に開店。「1970~90年代に欧米のブランドが台湾で代理製造していたジャケットなど、逆輸入的に入手した珍しいウェアが並ぶことも」と黃さん。

▷台南市中西區開山路127巷29號 ☎06‒216‒0068 14:00~21:00 水木休 Instagram

じっくり選び抜かれた、ユニークなものに出合える。

 築150年の家屋で骨董品や現代アートを展示するギャラリー『目栮(ムーアー)』を営む李威萱さん。古美術好きの父親に連れられ、幼少からヴィンテージショップへと頻繁に通っていた。

「店主との距離が近いことが、台南ならではの面白さ。仲良くなるうちに『家にコレクションを見に来る?』なんて誘われることも」

 散歩がてら偶然出合った3店も、それぞれオーナーの個性に強く惹かれたという。

『Hiplease antique』は、台湾の陶器の街、鶯歌(イングー)で作られた壺や器、1970年代に欧米で流行っていたクラシックな小物など、オーナー二人の審美眼に適う世界各国の品々が豊富。彼らは、台南の文化センターとも仕事をしていて、話すたびに知識の深さに驚きます」

『雙囍織品工房』の店主は一見強面だけど、実は気さくで面白いおじいさん、と李さん。

「狭い入り口を抜けて、地下へ下りていくと、こんなに広かったのかと驚くスペースに、彼が集めたアンティークがみっちり。膨大な中から宝探しをするのがたまらなく楽しいです」

 空間を堪能したい『靑苔 mossarchives』

「台南の古い建物にヨーロッパの洋服や小物が、センスよく並べられていて、什器まで美しい。オーナーは台湾アンティークのコレクターでもあるそうで、この場所で店を営んでいることに強い意志を感じます」

『目栮』オーナー李 威萱 リー·ウェイシュエン

李 威萱 リー·ウェイシュエン『目栮』オーナー

高雄出身。国立台湾芸術大学を経て台南へ移住し、信義街にて、古い建物をリノベーションしたギャラリー『目栮』、民宿『秺鴣(ドゥーグー)dugood』を営む。

▽台南市中西區信義街59號 ☎0 986‒076‒678 規定の営業時間・定休日なし 来店時はInstagram(@gallery_muer)より予約を。

photo : Masako Nakagawa text : NH coordination : Mari Katakura

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 154わたしの部屋ができるまで。2026.08.20 — 980円