旬を取り寄せて、贈る。 手みやげ12か月。
ライターP (ぴい) さんが選ぶ8月のお取り寄せ。「トマトジュース」と「シャインマスカットと藤稔」と「素麺セット」August 18, 2023
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。
フルーツ、フルーツトマト、 冷たい素麺。夏はおいしい。
選と文/ P (ぴい)
さぁて、私の夏がやってきた。これから秋にかけてはフルーツ天国だ。まずは、『宿沢フルーツ農園』のぶどうから。山梨出身のオットは、まだ早いかなと思う頃から、そろそろ終わりという時季まで、ぶどうを食べ続ける、皮も種も、だ。こちらは、取材でお目にかかった方のご実家で、以来、ずっとお願いしている。何しろ、どれも大粒のみめ麗しいお姿、そして、ただ甘いだけじゃない、味に深みがあるのだ。
ニセコの『LaLaLaファーム』は、元気いっぱいのかわいいご夫婦がオーガニックで多様な野菜を育てている。丹精したフルーツトマトはそのまま食べてももちろんおいしいが、おすすめはジュース。凝縮感が半端ない。赤と黄があって、少々お高いが、〝一飲〞の価値あり。食事のお供に最適の、オーガニックの生姜を使ったノンアルコールのジンジャービアもお試しを。
夏は素麺、という人は多い。三輪そうめんの『マル勝髙田商店』とはご縁がある。先代社長とともに、イタリアや中国へ麺の旅をさせていただいた。帰国後、デュラム・セモリナ粉で素麺を作るなど、進取の気性に富む方だった。しばらくごぶさたしていたのだが、その息子さんが『てのべ たかだや』という斬新でおしゃれなブランドを立ち上げていた。つゆは本格黒つゆと海老塩金つゆがあるが、どちらも◎。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。