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光と構造が織りなす静謐に浸る。「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。April 27, 2026

光と構造が織りなす静謐に浸る。「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。

家具と写真が繋げる、空間の記憶。

長野・御代田の豊かな自然に抱かれた、五感で感じる写真体験とものづくりの場「MMoP(MIYOTA Museum of Photography)」。ここを舞台に、ジョルジオ・アルマーニが手掛けるホームコレクション〈アルマーニ / カーザ〉の真髄に触れるインスタレーションが開催されている。タイトルは「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」。ジョルジオ・アルマーニが体現してきた「エレガンスとは、人の目を引くことではなく、人の心に残ることである」という思想が、ここ日本で独自の解釈を伴い結実した。

本展の核となるのは、ブランドの原点にして象徴とも言える「ロゴ ランプ(Logo Lamp)」。1982年、ジョルジオ・アルマーニ自らがデザインしたこのデスクランプは、余計な装飾を削ぎ落とし、機能美を極めたフォルムを持つ。手元を柔らかく照らす光の諧調、視界を遮らない計算された構造。そこには、アルマーニが40年以上にわたって貫いてきた「装飾よりも構造を、主張よりも余白を」という哲学が凝縮されている。

展示の中心に添えられた「ロゴ ランプ」の新作。「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | 展示の中心に添えられた「ロゴ ランプ」の新作。
展示の中心に添えられた「ロゴ ランプ」の新作。
美しい光のグラデーションを織りなす。「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | 美しい光のグラデーションを織りなす。
美しい光のグラデーションを織りなす。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。会場1階で展示されているソファは降り積もる雪から着想を得た新作ファブリックをまとって。 | 会場1階で展示されているソファは降り積もる雪から着想を得た新作ファブリックをまとって。
会場1階で展示されているソファは降り積もる雪から着想を得た新作ファブリックをまとって。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。どこかオリエンタルは雰囲気を漂わせる新作のカップボード。 | どこかオリエンタルは雰囲気を漂わせる新作のカップボード。
どこかオリエンタルは雰囲気を漂わせる新作のカップボード。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。それひとつで部屋の主役となるような家具も、シンプルで洗練されたデザインゆえに空間によく馴染む。 | それひとつで部屋の主役となるような家具も、シンプルで洗練されたデザインゆえに空間によく馴染む。
それひとつで部屋の主役となるような家具も、シンプルで洗練されたデザインゆえに空間によく馴染む。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。「MMoP」は階段で上階とつながる2層構造。建築デザインは、フランス人のジャン=ミシェル・ヴィルモットが手掛けた。 | 「MMoP」は階段で上階とつながる2層構造。建築デザインは、フランス人のジャン=ミシェル・ヴィルモットが手掛けた。
「MMoP」は階段で上階とつながる2層構造。建築デザインは、フランス人のジャン=ミシェル・ヴィルモットが手掛けた。

また、今回の展示のもう一つの注目点が、ジョルジオ・アルマーニが所有するプライベートな邸宅を捉えたアーカイブ写真の数々。ミラノやパリ、パンテッレリア、フォルテ・デイ・マルミ、サンモリッツ、サントロペなど、ヨーロッパ各所に構える氏の邸宅内部を捉えた貴重な写真が、一堂に会する。これまで公にされることの少なかったこれらの空間を見ると、家具が単なる道具ではなく、光や構造と呼応しながら「心地よい静けさ」を作り出している。アルマーニが空間美学として追求した「シンメトリー」と「陰影」というコンセプトは、彼の邸宅という究極の私的空間でいかに実現されていたのかを物語る展示だ。これらの邸宅のアーカイブ写真が一堂に集うインスタレーションは、世界でも初めての試みとなる。

会場となる「MMoP」は、写真美術館を中心とした複合施設。その洗練された建築と、〈アルマーニ / カーザ〉が重んじる光へのこだわりが共鳴を見せるのも本展の見どころだ。自然光が降り注ぐ展示空間に、厳選された家具やオブジェが配され、時間ごとに移ろう光の影が、プロダクトに新たな表情を宿す。装飾の過剰さを排し、本質的な心地よさを追求した「アルマーニ / カーザ」の世界。それは、私たちが日々の暮らしの中で見失いがちな「静かなるエレガンス」の在り方を、静かに、しかし力強く提示している。展示は5月6日まで。

「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | 2階の展示の様子。
2階の展示の様子。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | ジョルジオ・アルマーニが所有する邸宅は世界に9箇所。そのうちの6箇所の写真が展示されている。
ジョルジオ・アルマーニが所有する邸宅は世界に9箇所。そのうちの6箇所の写真が展示されている。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | 会場では邸宅を捉えた美しいムービーも展示される。
会場では邸宅を捉えた美しいムービーも展示される。
「ARMANI/CASA展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス」が、長野・御代田の「MMoP」で開催中。 | 浅間山をはじめ、雄大な自然に抱かれた心地よい時間が流れる「MMoP」。
浅間山をはじめ、雄大な自然に抱かれた心地よい時間が流れる「MMoP」。

また、6月17日には銀座の『アルマーニ/リストランテ』にて、軽井沢のレストラン『MANO』を率いる西本竜一シェフと、『アルマーニ/リストランテ』エグゼクティブシェフのブルノ・昼間とが織りなす一夜限り特別ディナー「4 Hands Dinner」も開催される。同インスタレーションの舞台となった長野県をテーマとして、互いの感性を交差させながら作り上げる特別なコース料理。こちらも合わせてチェックしたい。

GWは、美しい建築と家具、そして時間を雄弁に語る写真に包まれて、6月には食で。〈アルマーニ〉の美学を余すところなく体感したい。

左から、『MANO』オーナーシェフの西本竜一と、『アルマーニ / リストランテ』のエグゼクティブシェルのブルノ・昼間。 | 左から、『MANO』オーナーシェフの西本竜一と、『アルマーニ / リストランテ』のブルノ・昼間エグゼクティブシェル。
左から、『MANO』オーナーシェフの西本竜一と、『アルマーニ / リストランテ』のブルノ・昼間エグゼクティブシェル。
『MANO』西本シェフが提案する「信州黄金軍鶏と山菜の自家製ハム、クレソンと野草のサラダ仕立て」。
『MANO』西本シェフが提案する「信州黄金軍鶏と山菜の自家製ハム、クレソンと野草のサラダ仕立て」。
『アルマーニ/リストランテ』のブルノ・昼間シェフが提案する「信州和牛フィレ バルサミコソース」。
『アルマーニ/リストランテ』のブルノ・昼間シェフが提案する「信州和牛フィレ バルサミコソース」。

Event Information『ARMANI/CASA 展 ― 光と空間が描く、静かなエレガンス』

会期:2026年4月25日(土)~5月6日(水・祝)
会場:MMoP(長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1)
時間:10:00〜17:00
会期中定休日: 4月28日(火)
入場料:無料
公式サイト

「ARMANI/RISTORANTE」×「MANO」 4 Hands Dinner
開催日:2026 年6月17日(水)
場所:アルマーニ / リストランテ
住所 :東京都中央区銀座 5-5-4 アルマーニ / 銀座タワー 10階&11階
時間 : 18:00, 18:30, 19:00
料金 : ペアリング付きディナー¥45,000 (税サ込み)
TEL : 03-6274-7005(※予約で電話にて受付)
公式サイト

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