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清々しく朝を始める『梨木神社』の名水。京都さんぽ部部長の、 ひとりで過ごす京都、10のこと。April 01, 2024

&Kyoto

訪れるべき場所がまだまだ尽きない京都の街の魅力を紹介する特集「やっぱり、ひとりでも京都」。今年も、ひとり、京都を歩くなら話を聞いておきたい人がいます。創刊から10年以上にわたり本誌連載「&Kyoto」を担当し、「京都さんぽ部」部長として街の旬なエリアやスポットを紹介してきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさんです。本誌の企画「ひとりで過ごす京都、10のこと」のテーマに合わせて、私的にすすめたいスポットを教えてくれました。

清らかな水を拝する手水舎。ペットボト ルの授与も。秋は萩の花の名所でもある。
清らかな水を拝する手水舎。ペットボトルの授与も。秋は萩の花の名所でもある。

清々しく朝を始める『梨木神社』の名水。

 京都は水の街。地下には琵琶湖に匹敵する量の水を湛えるといわれ、街のあちこちで名水に出合える。なかでも京都御苑の東にある『梨木神社』は、染井の水が湧く場所。京都三名水といわれた縣井、醒々井、染井のうち唯一残る名水だ。参拝の前に身を清めるため、大切に守り続けられているその水は清らかで、まろやか。やわらかな軟水ゆえ、茶やコーヒーを淹れても、出汁を取っても、持ち味を存分に引き出してくれる。おもしろいのはすぐ近くで汲んだ水でも、水脈が違えば味わいが異なること。染井の水は滑らかさもひと際だと、口にするたびに感じる。

 朝のまだ早い時間、『梨木神社』へは京都御苑を散策しながら向かいたい。苑内の草花を見て季節の移り変わりを知るのもいい時間。歩いて、お参りをして、水をいただいて。朝さんぽの目的地として足を運べば、体が心地よく目覚めていく。

京都市上京区染殿町680 ☎075‒211‒0885 拝観自由 授与所9時〜16時30分 無休 夜間、手水舎の水はいただけないので注意を。


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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