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あんこなら進化を続ける『今西軒』。京都さんぽ部部長の、ひとり、京都を巡りたくなる理由。March 08, 2023

&Kyoto

2023年2月20日発売の『&Premium』の特集は、「ひとりでも、京都」。創刊から本誌連載「&Kyoto」を担当し、「京都さんぽ部」部長としておよそ10年にわたって京都の旬なエリアやスポットを紹介し続けてきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさん。街中から郊外まで、あらゆる場所をひとりで実際に歩き、変化を掬い取るようにして延べ1000近くのスポットを紹介してきました。そんな大和さんが、〝ひとりで京都を訪れた友人〞に教えたいスポットと、ひとりで街を歩く楽しみについて綴ります。

あんこなら進化を続ける『今西軒』。京都さんぽ部部長が教える、京都を巡りたくなる理由。
つぶあん、こしあん、中にこしあんのきなこと3種類のおはぎ各1個220円。

あんこなら進化を続ける『今西軒』。

創業は明治30(1897)年。一度閉店するも、店主・今西正蔵さんが祖父の3代目におはぎづくりを一から習い、2002年に復活。そんな物語を持つ専門店も今ではすっかり街の定番に。コロナ禍でも売り上げが落ちなかったというから、地元で愛されていることが伝わる。煮る、晒す、濾すと手作業の連続のあんこづくり。一つひとつの作業に気を抜くことなく、昨日よりよくと炊く思いで、澄んだ味のあんこが完成するという。思い出すとどうしても食べたい、代わりのきかない味は、口にするたびに新たなおいしさに気づく。

今西軒
京都市下京区五条通烏丸西入一筋目下ル横諏訪町312 ☎075‒351‒5 825 9時30分〜売り切れ次第終了 火、第1・3・5月休(6〜8月は月火休)

文・写真/大和まこ


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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