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見飽きることのない御所と鴨川。京都さんぽ部部長の、ひとり、京都を巡りたくなる理由。March 07, 2023

&Kyoto

2023年2月20日発売の『&Premium』の特集は、「ひとりでも、京都」。創刊から本誌連載「&Kyoto」を担当し、「京都さんぽ部」部長としておよそ10年にわたって京都の旬なエリアやスポットを紹介し続けてきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさん。街中から郊外まで、あらゆる場所をひとりで実際に歩き、変化を掬い取るようにして延べ1000近くのスポットを紹介してきました。そんな大和さんが、〝ひとりで京都を訪れた友人〞に教えたいスポットと、ひとりで街を歩く楽しみについて綴ります。

何本も銀杏の大木がある京都御苑。必然的に秋はパトロール頻度も上がる。
何本も銀杏の大木がある京都御苑。必然的に秋はパトロール頻度も上がる。
冬の夕方に四条大橋から南側を見る。四条大橋や御池大橋は絶好の夕景スポット。
冬の夕方に四条大橋から南側を見る。四条大橋や御池大橋は絶好の夕景スポット。

見飽きることのない御所と鴨川。

 京都を感じる3大スポットといったら、〝御所〞(ローカルが言う京都御苑一帯のこと)と鴨川、京都タワー。なかでも京都御苑と鴨川は日々の通り道や休憩場所でもあって、暮らしに溶け込んだ存在だ。なのに鴨川に架かる橋を渡る際や、京都御苑を通り抜けるときには写真を撮りたくなる不思議。つまり、誰かに見せたくなるほど四季折々に素晴らしい。

 京都御苑で見てほしいのは、近衞邸跡の枝垂れ桜、学習院発祥の地や凝華洞跡にある銀杏といった木々。京都のなかでもいち早く咲き始める近衞邸跡の枝垂れ桜は、ボリュームもあり人気も高い。シーズンに一度は早起きして足を運びたくなる存在。

 鴨川の橋からの眺めは遠くに山々が重なる北側も、とりわけ夕方に刻々と表情を変える南側も捨てがたい。つまり、いつだって美しいのだ。

文・写真/大和まこ


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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