もの選びのプロが使っている、日用品のスタンダード。

ベランダでも、ルームシューズとしても活躍するサンダル。April 25, 2024

パフューマー、ライフスタイルコーディネーターの山藤陽子さん、雑貨コーディネーターのオモムロニ。さん、インテリアスタイリストの遠藤慎也さん。3人のもの選びのプロが使っている、日用品のスタンダードを、おすすめの理由とともに聞きました。

Yamafuji_〈ニック ホワイト〉オリジナルシャワーサンダル

〈ニック ホワイト〉オリジナルシャワーサンダル
山藤:主にミッドセンチュリー期の家具や雑貨を扱う、東京・青山にあるインテリアショップのオリジナルサンダル。シャワー用だが、ベランダにも、ルームシューズとしても使える。「外に置いたままのベランダサンダルは、陽にさらされて色も褪せるので、消耗品と割り切ってその時々の気分で気になったものを購入します。機能性を重視して、スポーツブランドやアウトドアブランドのものを選ぶことが多いですが、こんなふうにシンプルな中にもちょっとした遊び心があるタイプが好みです」。¥3,960(ニック ホワイト ☎03‒3407‒3110)

Omomuroni._〈ディースタイル〉どっちもフロントサンダル

〈ディースタイル〉どっちもフロントサンダル
オモムロニ。:前後両方向から履けるPVC素材のサンダル。ソール部分は突起のあるメッシュ構造で、足ツボ押しのおまけ付き。水はけが良いのもベランダ用に適している。「ベランダに出るときは何かを持っていて手が塞がっている場合が多いので、サンダルの向きを変えずに履けるのはかなり便利です。価格のわりにはちゃんとデザインされているし、モノトーンもいい。ツボ押し機能はおまけですが、実際に日によって痛さが違うので、健康のバロメーターになっているかも」。¥1,280*編集部調べ(バックヤードファミリー ☎04‒2945‒9106)

Endo_〈ビルケンシュトック〉バルバドス

〈ビルケンシュトック〉バルバドス
遠藤:定番のコルクソールのサンダルをデザインソースに、柔軟性と緩衝性に優れた超軽量EVA素材に置き換えて耐水性のある一足に。もちろんフットヘッドは足の医学に基づいて設計されたオリジナルの形状を踏襲している。「以前はコルクソールのタイプをベランダに置いていたんですが、置きっ放しにするにはもったいないと思っていたところ、雨が降っても気にせず置いておけるこのビルケンを発見。履き心地もデザインもまさしく理想的」。¥6,600(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス ☎0476‒50‒2626)

目利き3 人が考える、日用品のスタンダードの定義。

山藤陽子
自分にとっての、〝気持ちよさ〞を追求する。

色や国やジャンルに惑わされずに、自分の琴線に触れるものだけを選ぶこと。私は〝テクスチャーフェチ〞なので、目で見た印象よりも実際に触った感触を大切にします。
Yoko Yamafuji パフューマー、ライフスタイルコーディネーター。「気持ちいいこと」がテーマのブランド〈YORK.〉と、パフュームブランド〈SCENT OF YORK.〉を主宰。


オモムロニ。
作り手の遊び心や、雑貨的楽しみを感じ取る。

他の人が良いと言ったものでも必ず試して納得したものを選ぶ、自分基準。スタンダードだって進化する。アップデートされた新時代のものを見つけたときが最高に嬉しい。
Omomuroni. 雑貨コーディネーター。実用ベースのユーモアとセンスのあるもの選びが好評。著書に『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(文藝春秋)。


遠藤慎也
使うことで生まれる、〝かっこよさ〞を楽しむ。

どんなにかっこよくても、使えないと意味がないと思う。使うことに付随する付加価値が重要で、たとえ手間がかかって面倒でも、その時間を楽しいと思えるかどうかですね。
Shinya Endo インテリアスタイリスト、BOOTSYORK代表。人の温度を感じさせるスタイリングが得意。商業施設のディスプレイや店の内装のコーディネートと幅広く活躍。

photo : Kazumasa Harada styling : Riko Tsuchiya (BOOTSYORK) text : Naomi Yokoyama (cat)

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