もの選びのプロが使っている、日用品のスタンダード。

〈フレイム×ミナ ペルホネン〉、〈レ・クリント〉…etc。一日の終わり、最後に消すライト。April 27, 2024

パフューマー、ライフスタイルコーディネーターの山藤陽子さん、雑貨コーディネーターのオモムロニ。さん、インテリアスタイリストの遠藤慎也さん。3人のもの選びのプロが使っている、日用品のスタンダードを、おすすめの理由とともに聞きました。

Yamafuji_〈ジェントス〉EX - 036D

〈ジェントス〉EX - 036D
山藤:日本の懐中電灯メーカーによるLEDランタン。色調は白色、昼白色、暖色の3 種類で、無段階に調光できる。炎の揺らぎを再現したキャンドルモードを搭載。単3アルカリ電池6本で、最強の明るさなら18時間、最弱なら255時間点灯可能。「昔から、アウトドアのアイテムをあえて部屋で使うのが好きです。本音はオイルランプの明かりを選びたいところですが、安全面を考えてアウトドア用のLEDランタンで代用。電池式のランタンは万が一のときの防災用としても役立ちそう」。[∅7.3×H15.8㎝]¥7,128(ジェントス 0120‒73‒1668)

Omomuroni._〈フレイム×ミナ ペルホネン〉コロン

〈フレイム×ミナ ペルホネン〉コロン
オモムロニ。:北欧スタイルのライトに特化した〈フレイム〉のオリジナルスタンドに〈ミナ ペルホネン〉のファブリックを合わせたコラボシリーズ「灯りのかたち」から。陶器のスタンドにはハンドメイドで模様が施されている。「ミナのファブリックが好きで、10年ほど前に購入し、飽きることなく愛用しています。明かりを灯したときのやわらかい雰囲気がとてもよくて。明かりを消しても、陶器とファブリックの絶妙な組み合わせで、オブジェのような存在に」。[∅26×H51.9㎝]¥63,800(フレイム https://www.flame-product.com

Endo_〈レ・クリント〉 クラシック テーブルランプ モデル 343 グリーン

〈レ・クリント〉 クラシック テーブルランプ モデル 343 グリーン
遠藤:1901年にデンマークの建築家P・V・イェンセン・クリントが日本の折り紙をヒントにデザインしたプリーツシェード。そのDNAは今も職人の手仕事で守られている。「プリーツを通した光の広がり方がきれいで、同時に生まれる影が部屋に奥行きを持たせてくれる。寝る直前までつけていても目に刺激を感じさせない優しい明かりです。鮮やかなグリーンのガラスは点灯していないときのオブジェとしての意味も持つそう。朝の陽が透けてできるランプの陰影すら美しい」。[∅40×H48㎝]¥132,000(スキャンデックス ☎03‒3543‒3453)

目利き3 人が考える、日用品のスタンダードの定義。

山藤陽子
自分にとっての、〝気持ちよさ〞を追求する。

色や国やジャンルに惑わされずに、自分の琴線に触れるものだけを選ぶこと。私は〝テクスチャーフェチ〞なので、目で見た印象よりも実際に触った感触を大切にします。
Yoko Yamafuji パフューマー、ライフスタイルコーディネーター。「気持ちいいこと」がテーマのブランド〈YORK.〉と、パフュームブランド〈SCENT OF YORK.〉を主宰。


オモムロニ。
作り手の遊び心や、雑貨的楽しみを感じ取る。

他の人が良いと言ったものでも必ず試して納得したものを選ぶ、自分基準。スタンダードだって進化する。アップデートされた新時代のものを見つけたときが最高に嬉しい。
Omomuroni. 雑貨コーディネーター。実用ベースのユーモアとセンスのあるもの選びが好評。著書に『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(文藝春秋)。


遠藤慎也
使うことで生まれる、〝かっこよさ〞を楽しむ。

どんなにかっこよくても、使えないと意味がないと思う。使うことに付随する付加価値が重要で、たとえ手間がかかって面倒でも、その時間を楽しいと思えるかどうかですね。
Shinya Endo インテリアスタイリスト、BOOTSYORK代表。人の温度を感じさせるスタイリングが得意。商業施設のディスプレイや店の内装のコーディネートと幅広く活躍。

photo : Kazumasa Harada styling : Riko Tsuchiya (BOOTSYORK) text : Naomi Yokoyama (cat)

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