&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。

部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。写真と文:山口 明 (フォトグラファー) #2April 15, 2026

大きいスピーカーはカッコいい!

圧倒的な存在感、音の迫力、安心感。スピーカー好きなら一度は憧れます。

ただ、現実的にはハードルが高く、設置する場所や動かすのが嫌になるほどの物理的な重さ、値段など実際に購入するまでいかない方も多いと思います。僕もそうでした。

今回は、部屋のインテリアの主役になれるオーディオセットの話です。

部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。山口 明 (フォトグラファー) #2

15年ほど前、妻の実家に帰省していたときのことです。

義母が着物の帯を見にリサイクルショップに行きたいとのことで、僕の車で妻と3人で向かいました。

店の大きなテレビで流れていた高校野球をぼんやりと眺めていたのですが、ふと、違和感を覚えました。

ん? まさかね、なんて思いながらテレビの裏側を覗くと、そこには大きなスピーカーが。

〈タンノイ〉の「Arden Mk-II」というイギリスのビンテージのスピーカーでした。高さ1mほど、重さは1個約43kg。

状態もオーバーホールしたばかりでまあまあ綺麗で、値段を聞くと当時の相場の半額ほどだったので、その場で購入、車に積み込みました。

あっけないほど、あっという間に、僕は長年憧れていた大きいスピーカーを手に入れることができたのです。運命の出合い。

部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。山口 明 (フォトグラファー) #2
部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。山口 明 (フォトグラファー) #2
部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。山口 明 (フォトグラファー) #2

当時のマンションは広くなかったので、10年ほど仕事場に設置していました。5年ほど前、郊外の一軒家に引っ越したので、2階に設置することにしました。運ぶときに重すぎて落としてしまい、大きな傷をつけてしまったのもいい思い出です。

ここまで大きいと、部屋の中で一番目立ちます。なので、もう部屋の主役になっていただき、家具や小物たちを合わせるようにしています。

この〈タンノイ〉のスピーカーには、〈トライオード〉の真空管アンプを繋げています。レコードプレイヤーは〈テクニクス〉の「SL-1200MK4」を。

家のリフォームをするときに、設置場所の床を通常より2倍頑丈にしてもらい、コンセントもノイズの少ない医療用のものに、そして独立電源にしてもらいました。オーディオマニアは電源にまでこだわるのです。本で読んで憧れていたので真似してみました。

効果はよく分からないのですが、大満足しています。多分、プラシーボ効果。

あと最近、近所のおじさんに古い〈タンノイ〉の「Stirling」というスピーカーをいただいて、とりあえず横に設置しています。

このオーディオセットは、心に余裕がある時にどっしりと音楽を聴く時に使用しています。ジャズとかクラシックとか。

部屋の主役は、〈タンノイ〉のビンテージスピーカー。憧れの大型オーディオセット。山口 明 (フォトグラファー) #2

今回は、 マーク・アンダーソンの『Time Fish』と、芸能山城組による映画『AKIRA』のサウンドトラックを、このスピーカーから大音量で流して聴いてみました。

ああ、なんてカッコいい音なんだろう! そして、なんて大きいんだろう! と思いました。

普通の感想ですみません。やっぱり、オーディオって素敵!


フォトグラファー 山口 明

山口明
やまぐち・あきら/1978年生まれ、京都府舞鶴市出身。主に雑誌、広告、書籍、カタログなどを手がける。〈ラジカセスピーカー山口屋〉として、壊れたラジカセをBluetoothスピーカーに改造して販売もしている。飼い猫の本『白黒猫のパンチョとガバチョ』(hayaokibooks) も発売中。

instagram.com/pancho0002

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 149これからの、スタンダード。2026.03.19 — 980円