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赤玉ねぎが、「植物」になった日。編集後記「花と緑のある暮らし」April 20, 2026

先日、キッチンのバスケットの隅に、買い置きしたまま忘れていた赤玉ねぎを見つけた。サラダにもピクルスにもなれないまま時間だけが過ぎ、気づけばひっそりと緑の芽を伸ばしていた。食べられる運命をどこかでかわし、勝手に「植物」になっていた。普段なら迷わず処分してしまうところを、今回は、かつてローズマリーを枯らし、土だけになっていたベランダの鉢に植え替え、水をやってみた。
きっかけは、今回の特集で担当した「花と緑と暮らすアイデア」のページにある。記事の中で「果物の種をまいて成長を見守る」というトピックを扱ったことが、ふと頭をよぎったのだ。影響されやすいと言われればそれまでだが、植物(野菜?)への目線が、自分の中で少し変わった気がしている。毎朝ベランダを覗き、小さな芽の様子を確かめるのが、いまのちょっとした楽しみになっている。
本号では、植物とともに豊かな暮らしを営む10組のお宅への取材をはじめ、花や緑を独自の眼差しで作品へと昇華させたアーティストたちの物語を取り上げた。ベランダや室内で植物を健やかに育てるための実践的なメソッドや、頼りになる道具たちも幅広く紹介している。特集全体を見渡すと、植物との向き合い方が実に多様であることに、改めて気づかされる。
今回の特集を通じて感じたこと、そして赤玉ねぎに水をやりながら実感することがある。花や緑、ときには野菜も、ただの飾りやインテリアや、もっというと食材の一部ではなく、私たちのすぐそばで息づく生き物なのだ、と。「共に生きる」と言うと少し大げさかもしれない。それでも本特集が、身近な植物たちをいまよりほんの少しだけ優しい眼差しで見つめ直す、そんなきっかけになれたなら嬉しい。(編集K)























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