BOOK 本と言葉。
作家・角田光代さんが選ぶ、生きる上での想像力が培われた12冊の本。August 27, 2023
作家の角田光代さんの住まいを訪ね、これまでの人生で静かに思考を育み、心に定着していった本の話を教えてもらった。角田さんの心地よい住まいと、大切な本の話はこちらから。ここでは、角田さんが選ぶ、生きる上での想像力が培われた12冊の本を、角田さんのコメントと合わせて紹介します。
1冊目:言葉のセンスのよさに感嘆した恋愛小説。
2冊目:なぜ生まれて死ぬのかを優しく説いてくれる。
3冊目:子どもの自分に近い世界が描かれていた。
4冊目:美の捉え方や独特の視線の鋭さが伝わる。
5冊目:社会の枠にはまらない強さ。
6冊目:バックパッカーの旅を描く草分け的名著。
7冊目:好きなことを仕事にするとはどういうことか。
8冊目:生きているものが死に至るのは自然なこと。
9冊目:自立して生活する女性のかっこよさを知る。
10冊目:偉い人の間抜けな行動を大真面目に描写して。
11冊目:アートは個人的な目線で自由に楽しむもの。
12冊目:文章で愛を永遠のものにする行為への驚き。
photo : Shinsaku Kato text : Akane Watanuki
作家 角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞、2003年「空中庭園」で婦人公論文芸賞、’05年「対岸の彼女」で直木賞、’07年「八日目の蟬」で中央公論文芸賞を受賞。他に『ゆうべの食卓』(オレンジページ)など著書多数。