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朝からはしごしたくなる、京都さんぽ部部長の朝食ガイド。March 02, 2026
2013年の本誌創刊から、京都の旬のエリアやテーマを切り取ってきた連載「&Kyoto 京都さんぽ部」。その部長として、延べ1000以上のスポットに足を運んできたライター、コーディネーターの大和まこさんが、京都で次々と登場している最新朝食スポットのなかから、特におすすめしたい10軒を教えてくれました。京都なら必ず食べたい和食はもちろんのこと、パン、ドーナツ、ガレット、オムレツ、スープなど、豊富なラインナップに迷うこと必至。朝からはしごしたくなるほどに魅力的なメニューの数々を、ぜひ次の旅のリストに加えてください。
1.『サニー・ジョージ』のアボカドトースト

朝の光に映えるイエローのエスプレッソマシンが印象的なカフェは、そのデザインを手がけたクリストファー・フレクトナーさんが妻の順子さんと2025年10月に開いたもの。空間は日本的な素材を使いつつも、明るく開放的に仕上げられている。
自家焙煎のコーヒーには、ペルー産のゲイシャ種やメキシコ産など、少し意外性のある豆をセレクト。オールデイで食べられるのは、米麹を使った自家製パンのオープンサンドやシナモンロールなどのヴィーガンフードだ。アボカドトーストにはスープやマリネ、ローストなど、さまざまに調理された季節野菜がたっぷりと。しっかり食べ応えがありながら、食後は驚くほど軽やか。一日の始まりに穏やかに寄り添う。
京都市中京区尾張町102 ☎なし 7時30分〜16時30分(16時LO) 日7時30分〜15時30分(15時LO) 月休 営業の詳細はInstagram(@sunnygeorgecoffee)で。
2.『マチネキョウト』のアラカルト

店主の清水千晶さんが「午前」という意味の店名に思いを込め、予約制のコース仕立ての朝食レストランを開いたのは2025年12月のこと。スープ、野菜料理、卵料理、魚料理、ご飯、デザートの6品からなるコースはカジュアルフレンチと和の要素を盛り込み、体の内側から優しく目覚めさせてくれる。
もう少しカジュアルな気分なら、コースのエッセンスを抽出したアラカルトを。滑らかなオムレツに合わせるのは、王道のスープとパンか、きのこの焼きおむすびか。パンペルデュという選択肢もある。窓のアーチが印象的な空間は、まるで舞台を見に行くように、少しだけ背筋が伸びる朝を演出してくれる。
京都市左京区岡崎北御所町57‒1 ☎なし 7時〜15時( 14時LO) 土日祝7時〜18時( 17時LO) 水休 営業の詳細はInstagram(@matinee_kyoto)で。
3.『チャレ』のモーニングプレート

それぞれ異なるスタイルのドーナツで人気を集める、清水坂『ルースキョウト』と二条城前『フー』。それに続く3号店『チャレ』は甘くないフレンチクルーラーが主役。米粉を使ったグルテンフリーの生地を一つずつ手揚げし、軽やかでありつつ歯応えのある生地に仕上げている。クリームを挟むなど甘いフレーバーのほか、朝は甘くないことを生かしてワンプレートとしても展開。半分にスライスしたフレンチクルーラーは鉄板で香ばしく焼き上げ、ベーコンや目玉焼き、アボカド、サルサソースなどを添える。米粉由来の食感が、具材をサンドしても想像以上の相性のよさを引き出している。
京都市上京区信富町315‒1 ☎070‒2234‒3904 9時〜17時(モーニング〜12時)不定休 営業の詳細はInstagram(@challe_kyoto)で。
4.『そのば』のガレット

コシの強い外一の蕎麦と、鯖寿司など蕎麦前も人気の蕎麦店で、週末限定で登場するのがガレットの朝食。「フランス・レンヌで名物のガレットを食べ歩くうち、俄然興味が湧いてきて」と店主の吉田健人さん。熱は冷めやらず、2025年11月から週末の朝にガレットを焼き始めた。
殻付きの蕎麦の実を粗めにひき、蕎麦用の蕎麦粉とブレンドすることで、蕎麦の実が香ばしく焼き上がる。トッピングは鴨生ハムと、鯖とマスカルポーネという食事系2種類と、季節の果物を使った甘いものが1種類。鴨も鯖も、蕎麦屋にはゆかりの深いアイコニックな食材だ。蕎麦の延長線上にある味わいを楽しみたい。
京都市下京区本塩竈町533‒3 ☎なし 11時30分〜14時45分LO モーニング土日のみ8時〜10時LO 水木休 冬の甘いガレットは焼きりんごとカラメル。
5.『米処いなもと』の究極の朝ごはんセット

普段は洋食派でも、せっかくの京都なら和食の朝ごはんをと、リクエストを受けることもしばしば。ところがホテル以外で和朝食を楽しめる場所は限られる。そんなときの強い味方が、2025年3月から始まった『米処いなもと』の朝食だ。
四条烏丸から徒歩圏内ながら、密やかな路地奥というロケーションが、まず気持ちを高めてくれる。夜は土鍋で炊く〆のご飯が人気の料理店だけに、朝も主役は炊きたての土鍋ご飯。炭火でじっくり焼く鰯などの焼き魚や、熱々のだし巻きができていくのをぼんやりと眺めながら、待つ時間もまた楽しい。自家製明太子から、牛しぐれ煮、旬の野菜の小鉢などまで、おかずはどれもご飯を引き立てる名脇役揃い。なかでもご飯のお供はトレーに載せて提供され、好きなものを好きなだけと、自由に選べるのも惹かれる理由のひとつ。
煮えばなから一膳目を味わい、土鍋ご飯ならではの香りと甘味をじっくり堪能する。そんな朝の時間が何よりの贅沢だと思う。
京都市下京区八幡町534‒1 ☎080‒4031‒0178 17時〜23時頃 朝食土日のみ7時〜9時最終入店 予約制 不定休 予約は電話やテーブルチェックで。
photo & edit & text : Mako Yamato
「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ









































