TRAVEL あの町で。
華やかな小箱寿司でもう一食、京の味。京都さんぽ部部長の、 新旧お土産帖。April 22, 2024

十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。
華やかな小箱寿司でもう一食、京の味。
朝昼晩に甘味と、旅の胃袋には限界がある。ならば小箱寿司を手に入れて、新幹線や食卓を京都色に。
新顔は天然魚を扱う鮮魚店にして、ケータリングや料理も手がける辻井智貴さんの店『オトトジェット』。2023年に大徳寺近くへ拠点を移し、ビジュアルはさらに洗練度を増した。手毬寿司は、山葡萄の葉で包んだ蒸し鮑や和歌山のヒラメ昆布〆など、その時々の8種類が贅沢。
一方で四条河原町に店を構えて74年になる『ひさご寿し』では名代(なだい)ちらし寿しを。甘辛く炊いた椎茸と干瓢、海苔を混ぜた甘めの酢飯の上に、錦糸玉子や焼き穴子などをのせた。「初代の引き算の美学から生まれた実直な味わいと、バランスのよさが信条」と3代目の宇治田恵室さん。ジェイアール京都伊勢丹に支店があり、旅の最後にも買いやすい。
「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。





























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