MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/青葉市子 vol.1November 02, 2018
November.02 – November.08, 2018
Saturday Morning

「ローマの噴水」(4曲中)の1曲目。朝日が夜のしっぽを追いかけて、街や野原や路地を次々と照らしてゆくような1曲。ピッコロの優しく伸びる音は朝のひんやりした空気を模しているようです。新しい空気や水で、休日のはじまりに煌めきを撒くような楽曲。
アルバム『Symphonic Poems Roman Festival・Pines of Rome・Fountains of Rome』収録。
アルバム『Symphonic Poems Roman Festival・Pines of Rome・Fountains of Rome』収録。
Sunday Night

おいしいご飯を食べて、お酒も少し飲んで、お風呂にも入って、さて明日の支度をするとき、また明日からもよい一週間になりますようにと、心がわくわくする1曲。一寸小躍りしながら、洗濯物を畳んだり、ポーチの中を整理したり、パックしたり、サプリを飲んだり。最後は鏡の自分に笑いかけて、お休みなさい。アルバムを通して、ハッピーになれる作品だと思います。
EP 『Blue Instrumentals』収録。
EP 『Blue Instrumentals』収録。
音楽家 青葉 市子

2010年にソロデビュー。細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾、U-zhaanとのスタジオ・セッションをCD化した『ラヂヲ』(2013年)や、マヒトゥ・ザ・ピーポーとのユニット"NUUAMM"による『NUUAMM』(2014年)、ビートメーカーSweet Williamとのコラボシングル『からかひ』(2018年)などをリリース。2020年には『&Premium.jp』にて写真家・小林光大の写真とともに、エッセイ「Choe」を連載。2021年から海外公演を開始し、数々の国際音楽フェスティバルにも出演。2025年1月にはデビュー15周年を迎え、約4年ぶりとなる新作『Luminescent Creatures』を2月にリリース。同月下旬から開催された〈Luminescent Creatures World Tour〉は、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアの五大陸で50公演以上にわたるキャリア最大規模のツアーとなった。2023年には、文芸誌『群像』でエッセイの連載をスタート。そこでのエッセイをまとめた初の書籍『星沙たち、』(講談社)を、2025年5月に刊行した。