Eyes あの人が見つけたモノ、コト、ヒト

服を作るということ、着るということ 濱中鮎子September 07, 2017

2017.09.07

服を作るということ、着るということ

私は主に服を作る仕事をしている。小さい頃から、服を見ること、着ること、選ぶことが大好きだったとはいえ、作ることには迷いがある。何に迷うかって、それはもう全ての工程で迷いに迷うのである。迷った時に思うのは、物凄く私的な狭い価値観に頼るということ。難しく考えず、作り手=自分が “本当にいい”と思うもの、その判断にのみ頼るのだ。そもそもその新しい価値基準を作っていくことも服作りの醍醐味である。独りよがりな服に、期待と不安を込めながら、私は今日も服を作っている。

hamanaka-03
緊張のトワルチェック。仮生地でパターンの確認をする。

ファッションディレクター 濱中 鮎子

濱中鮎子/Uhr ディレクター セレクトショップでのPR、ブランドディレクターなどを経て、2018年春夏より、自身のブランド「Uhr(ウーア)」をスタートさせる。

uhr.co.jp

Pick Up おすすめの記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 126窓辺に、花と緑を。2024.04.19 — 930円