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Eyesあの人が見つけたモノ、コト、ヒト

ファッションディレクター 濱中鮎子


March 22, 2018 服を着ることと歳を重ねること 濱中鮎子

2018.03.22

服を着ることと歳を重ねること

ここ数ヶ月、展示会の準備に慌ただしく追われていた。そんな中、尊敬する女性からコメントをもらった。「歳を重ねての発見があって、心もお洋服を着ているということ。スタイルとしていろいろ着てみたい若い頃と違って、素材も形も、無意識に心に合うものを選んでいる。歳を重ねると、心の厚着はできない。服から透けて見えちゃうから」と。要は、大人になると、気持ちやムードに寄り添う、隅々までフィットする勝負服が必要になるということ。力まず、そんな大人の女性たちを包み込むコスモポリタンなムードをまとったブランドになりたい!ミニマルな大人の思考に導かれながら、次の冬へ思いを進めた。

 
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〈Uhr(ウーア)〉の秋冬の展示会場の様子。

December 04, 2017 Uhr、初の展示会! 濱中鮎子

2017.12.04

Uhr、初の展示会!

会社を辞めてから、転んだり起き上がったりしながら準備を進めてきたブランド設立、先日やっとお披露目が出来た。〈Uhr(ウーア)〉という名前。ドイツ語で“時計”や“時間”を表す言葉だ。気負わずにのんびりやっていきたいと思いつつ、緊張と不安が大波で押し寄せてきて、展示会までの1ヶ月は眠れぬ日々を過ごすことになった。サンプルが上がった時、ルックを撮影した時、展示会に沢山の方が来てくださった時、これまでの人との出会いの積み重ねをとても温かく、そしてありがたく感じた。これからゆっくり、時を溜めていきたいと思う。みなさま、どうぞ宜しく。

 
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Uhrのネームタグ。刺繍らしい、ちょっといびつな感じがお気に入り。

September 07, 2017 服を作るということ、着るということ 濱中鮎子

2017.09.07

服を作るということ、着るということ

私は主に服を作る仕事をしている。小さい頃から、服を見ること、着ること、選ぶことが大好きだったとはいえ、作ることには迷いがある。何に迷うかって、それはもう全ての工程で迷いに迷うのである。迷った時に思うのは、物凄く私的な狭い価値観に頼るということ。難しく考えず、作り手=自分が “本当にいい”と思うもの、その判断にのみ頼るのだ。そもそもその新しい価値基準を作っていくことも服作りの醍醐味である。独りよがりな服に、期待と不安を込めながら、私は今日も服を作っている。

 
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緊張のトワルチェック。仮生地でパターンの確認をする。

June 26, 2017 太陽を思う存分楽しむ道具 濱中鮎子

2017.06.26

太陽を思う存分楽しむ道具

太陽を楽しむ季節がいよいよやってきます。瞳の色が薄くて、学生時代のクラス写真は必ず目を閉じているか、眩しくて涙目になるタイプだった私。無論、サングラスは必需品。毎日身につけるものなら、自分仕様にしてみたい!と、昔から大好きな<MOSCOT>のサングラスをカスタムオーダーしました。ヴィンテージ熱が上がる今日この頃。気分にマッチするように、レトロなクリアイエローのグラスにクリアフレームという攻めのカスタム!型は「ミルゼン」。ヴィンテージドレスなんかに合わせて、太陽と思いっきり向き合いたい!

 
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〈Pilgrim Surf+Supply〉でカスタムオーダーしたモスコットのサングラス。

April 13, 2017 猫の不思議な物語。 濱中鮎子

2017.04.13

猫の不思議な物語。

小さい頃から猫が好きで、庭に迷い込む猫をよく手懐けていた。その中でも記憶に深く残っているのは、“にゃじゃりゃあ”と名付けたふてぶてしい巨大な猫である。人間の薬で風邪を治していたツワモノだ。あいつが庭に来なくなってから、新しい子猫が舞い込んできた。心配しないように姿を変えてそばに来てくれたんだと思った。猫には昔から不思議な物語がつきものだ。世田谷にある豪徳寺の招福猫児(まねぎねこ)にも、井伊家と猫の不思議な話が展開されている。この愛らしい『亀屋』の猫最中を頬張るとき、私はあいつのことを思い出す。

 
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世田谷区豪徳寺にある「亀屋」の招福最中。

ファッションディレクター 濱中鮎子

濱中鮎子/Uhr ディレクター
セレクトショップでのPR、ブランドディレクターなどを経て、2018年春夏より、自身のブランド「Uhr(ウーア)」をスタートさせる。 http://uhr.co.jp