台北の朝ごはん

斬新でちょっと癖になる、台湾式の調理パン。【&Taipei 台北の朝ごはん 】March 11, 2024

『大普美藝術蛋糕 ダープーメイイーシュータンガオ』の 調理パン。

一般的なパンより大ぶりなのに、リーズナブルな価格設定が良心的。

日本の調理パンに影響を受けて作られたという、台湾式の創作心にあふれたパンをご覧になったことがあるだろうか? 50年近く地元民に愛されている老舗のパンと洋・中華菓子の専門店で見つけたのは、写真の右から、宜蘭(ぎらん)産の新鮮な三星ネギを使用した「ネギパン」(38元)、甘じょっぱい肉そぼろがのった「肉鬆(ロウソン)パン」(40元)、長寿祝いに使う「壽桃」(40元)、「ピーナッツパン」(38元)と個性派揃いで、一度食べると癖になるから不思議。「昔と比べてバターの仕入れ価格が7倍になりましたが、変わらない味を提供するために使い続けています」と2代目。店内は子どもからシニアまで「今日は何を食べる?」と嬉しそうに会話する常連客でいっぱいだ。

大普美藝術蛋糕 ダープーメイイーシュータンガオ

台北市中山區錦州街199號 ☎02−2522−2354 7:30〜22:30 旧正月休 https://www.tpm-bakery.com.tw 行天宮から徒歩6分ほど。

※この記事は、No. 124 2024年4月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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