台北の朝ごはん

朝食やおやつに大人気、台湾風の煮卵・茶葉蛋 (チャーイエダン) 。【&Taipei 台北の朝ごはん 】March 14, 2022

『吉利豆干(ジーリードウガン)』の
「茶葉蛋」。

じっくり味が染みた茶葉蛋は1個10元。冷蔵庫で4~5日は持つ。
じっくり味が染みた茶葉蛋は1個10元。冷蔵庫で4~5日は持つ。

 朝食やおやつにと、幅広い世代に親しまれている茶葉蛋は、醤油ベースで甘めの煮汁に烏龍茶や紅茶などの茶葉で香りを加え、八角などの香辛料とともに卵を煮込んだもの。台湾のコンビニでは、最も目立つ位置で販売されているほどの国民食だ。ビニール袋に入れて持ち運べるので、会社のデスクでさっと食べたり、ジムやハイキングなど運動後のタンパク質摂取に食べるという人も多い。伝統市場の東門市場で1日に500~600個売れるという人気の茶葉蛋は、阿里山紅茶の良質な茶葉やこだわりの卵を使用し、3日がかりで3段階に分けて煮込んで作られる。殻にヒビを入れてあるおかげで、黄身までしっとり、味がよく染みている。ほんのり甘く、醤油と紅茶の香りが食欲をそそる。

吉利豆干 ジーリードウガン

台北市中正區臨沂街81號 ☎0928‒838‒524 7:30~13:00 火土日のみ営業。東門市場内の屋台。すぐそばにある信愛公園で食べるのもおすすめ。

※この記事は、No. 100 2022年4月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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